作れちゃう

7/18-19 実技講座「シルクスクリーン」

 

実技室プログラムのご案内です。

7月18日・19日の2日間で実技講座「シルクスクリーン」を開催しました。
毎年開催している本講座、去年は紙にシルクスクリーンをプリントしましたが、今回は布ということでTシャツにプリントしました。

講師には、Tシャツアート・現代アート作家の北川純さんをお招きし、
今回は北川さんの作品についてお話をうかがうところからスタートしました。

 

きたがわさん

「プリントごっこ」でシルクスクリーンの仕組みに出会った北川さんは、
現在はシルクスクリーンでTシャツを制作しながら、
立体作品やインスタレーション作品など、幅広い分野で制作活動されています。

今回はTシャツの裾をめくると柄の変わる「脱ぎT」シリーズ等のTシャツの作品から始まり、
販売Tシャツの売れ残りを街中の銅像に着てみたところから始まった「裸体像Tシャツ計画」等の
インスタレーション作品まで、映像をはさみつつお話いただきました。
女性をモチーフにした刺激的な作品とともに、北川さんの軽快なトークで笑いの絶えない時間になりました。

その後はシルクスクリーンの仕組みや手順をレクチャーしていただき、
スクリーンに乳剤を塗るところから始めました。
この乳剤は紫外線で感光させると硬化するので、手早く作業します。
シルクスクリーンはこの性質を使って、
紫外線の当たる場所・当たらない場所を作ることで、ステンシルのプレートのような版を作ります。

乳剤塗り

乳剤が乾いたら用意した原稿を版にセットして、紫外線を当てます。

感光

感光後、水をかけると感光してない部分(紫外線の当たらない部分)が抜け落ちます。

 余計な部分が抜け落ちないように様子を見ながら水流で現像していきます。

現像

作業量的には頑張れば1日でも終わりますが、ここまで終えるのにやっとの思いです。

みなさん無事に版が出来上がり、1日目を終えました。

2日目はついに最終工程のプリントです。

プリント

刷るときの力で版がズレないように、他の人に協力してもらって刷ります。

だんだん慣れてくると、何色も使う人が!
みなさん色にこだわって、真剣に混色されていました。

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さて、どんな風にプリントできたか、作品をちょこっと見てみましょう!

作品

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それぞれ素敵なTシャツが仕上がりました。
今回はみなさんの進度が速かったので、他にプリントできそうなものも少し持ってきていただきました。
静岡もやっと梅雨が明け、夏本番になりました。
ぜひ今回作ったTシャツを着て、今年の夏を楽しんでくださいね!

静岡県立美術館の実技室(アトリエ)では、実技室で来館者の方々に自由に創作活動をしていただける「創作週間」という期間を設けており、今回のようなシルクスクリーンもしていただけます。
次回の創作週間は、7月20日(水)~23日(土)の間で静岡県立美術館の実技室で開催します。
初心者の方でも、お気軽に見学・お問い合わせください。

 

 

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7/10 えのぐ開放日

実技室プログラムのご案内です。

6月~7月にかけての休館が明け、最初のえのぐ開放日となりました。お天気が心配されていましたが、夏本番!といった晴天で、朝からたくさんの親子が来館されました。そろそろ梅雨明け間近ということもあり、日差しがとても強いです。朝の順番待ちの時から帽子をかぶり、こまめに水分補給をするよう心掛けてくださいね。
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えのぐ開放日の会場も、夏の暑さと子どもたちの熱気とで、いつもよりヒートアップ!スタッフが噴霧機を使い、水をふりかけて回りました。
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今日のお題は、「海」でした。海に住む生きものをたくさん描きました。人魚さんも登場。上手に塗れましたね。
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お母さんと一緒に、大きなお絵描き。とっても素敵な笑顔です。
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最後は、お絵描きをした床面をみんなでお掃除します。ばけつでどんどん水を撒いていくと、色んな色が混じり合って、虹色のプールになりました!お水がざぶんと足元にかかると、気持ちい~の声が上がります。
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昨日から始まった、ミッフィーがメインキャラクターの「美術館にいこう!ディックブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」展も、お子様連れのお客様で大変賑わっていました。7/31のねんど開放日にご来館の際は、ぜひ展覧会も一緒にご観覧ください。

【本日の受付状況】-------------------------------

本日は10:00受付の時点で、約200名ほどの方が並ばれました。
先着150名までの方は、午前の回に活動していただきました。
残りの方には、13:15受付の回の整理券をお配りしました。
13:15の回は定員内で活動しました。
次回のえのぐ開放日は、9月11日の日曜日です。
必ず、サンダル・帽子・タオル・飲み物をお持ちください。
受付方法の詳細はこちらをご覧ください。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

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6/12 えのぐ開放日

実技室プログラムのお知らせです。

今日は月に一度の、えのぐ開放日でした。梅雨時の晴れ間となったせいか、大勢の方々に参加いただき、すべての回で満員となりました。特に午前中は気温が上昇し、サンダル無しでは歩けないほどの熱さになりました。安全上の理由から、サンダル・帽子は必須ですので、参加の際はお忘れのないようにお願いいたします。また、熱中症対策のため、高温が予想される際は、屋内での開催となりますのでご了承ください。

今日のテーマは現在開催中の企画展「東西の絶景」で公開中の横山大観の≪群青富士≫をテーマに富士山や雲をみんなで描き、そこから想像上の生き物を描きました。

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あちらこちらに不思議な生き物が…

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人の形を描いている子もいました。

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【本日の受付状況】

本日は10:00受付の時点で、約250名ほどの方が並ばれました。
先着150名までの方は、午前の回に活動していただきました。
残りの方には、13:15受付の回の整理券をお配りしました。
整理券の配布は定員に達したため、11時頃に終了しました。

 

次回は7月10日の日曜日です。
必ず、サンダル・帽子・タオル・飲み物をお持ちください。
受付方法の詳細はこちらをご覧ください。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

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6/5 ねんど開放日

実技室プログラムのお知らせです。

今日は月に一度の、ねんど開放日でした。
梅雨に入って、今日もどんよりとしたお天気になってしまいましたが、子どもたちはそんな梅雨が吹っ飛んでしまいそうなほどのパワーで、元気にねんど遊びを楽しんでいました。

ねんど開放日では、実技室にある約1トンのねんどを使って、自由に造形活動を楽しんでいただけます。部屋の中央に置かれたねんどの山から好きなだけねんどを持っていき、作品を作ります。山があっという間に無くなりますが、スタッフが「おかわりねんど」を補充するので、ご安心ください。

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切り糸(ねんどを切る糸)や、ヘラ(平らにしたり線をつけたりする道具)はこの実技室でお貸しします。

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今日は、全体的に細かいつくりの作品が多かったようです。
みなさんとても丁寧に作ってくれました!

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【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約130名ほどの方が並ばれました。

90名のうち80名までは10:00受付の回、残りの方には希望する回の整理券をお渡ししました。
11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は、7月31日(日)です。
受付方法等はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

たくさんのご参加をお待ちしています!

 

 

 

 

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5/28-29 実技講座「日本画・金箔貼り」

先週末に行われた、実技講座「日本画・金箔貼り」の様子をご紹介いたします。
この講座は、数年にわたり継続している人気講座で、今年は、開館30周年記念展「東西の絶景」にちなみ、金箔貼りした色紙に吉祥の図像を描き、華々しい作品を制作していただきました。

講師には、日本画家の鈴木強氏をお招きしました。鈴木さんは、金箔を装飾的に用いた琳派風の作品を制作されています。画中には、笑った顔の愛らしい動物が描かれており、鶴や象、コワモテの龍までも微笑を称え、見る人をなんとも幸せな気持ちに誘います。こういったモチーフは、今回の講座のお題である「吉祥画」に通じる点も多く、鈴木さんのアドバイスのひとつひとつが、とても勉強になりました。suzuki                            鈴木強≪笑うツルとゾウ≫

【1日目/金箔貼りと切箔の体験】
先ずは、支持体となる色紙の全面に金箔を貼り付けます。金箔は、柔らかい金の性質を利用し、わずか0.001㎜まで薄く延ばされています。このため、手で触れることは元より、吐息がかかっただけでも、くしゃくしゃになってしまいます。それを防ぐために、ロウを引いた紙に金箔を移し、扱いやすい状態にします。この工程を「箔あかし」と呼びます。①
金箔貼りの最初の山場、「箔あかし」の作業は、これまでに何百回と金箔を貼ってきた鈴木さんであっても、毎回、緊張する一瞬だそうです。箔の上にロウ引き紙を乗せ、竹箸で上から優しく撫でつけ、箔をロウ引き紙に移します。
②
③
金箔がロウ引き紙に移りました。これが「箔をあかした」状態です。
④
お一人ずつ挑戦していただきました。上手く出来るかどきどきです…。
⑤
続いて、あかした金箔を色紙に貼り付けます。金箔を貼り付ける際、日本では、伝統的に賿(にかわ)を用いてきました。賿は、鹿や牛などの動物から採れるコラーゲンが主成分で、箔を貼り付ける以外にも、絵の具に混ぜる等、接着や定着の目的で使われてきました。
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金箔を貼り付けたい部分に賿を引き…ひと呼吸。
⑦
あかした箔をそっと乗せます。
⑧
ロウ引き紙を持ち上げると、金箔は色紙に貼り付きます。
⑨
今回の金箔の大きさは約11㎝角ですので、無駄なく色紙を埋め尽くすように貼り付けていきます。
⑩
箔を綺麗に貼り付けるには経験を積む必要があり、はじめはどうしても、穴が開いたり、亀裂が入ったりしてしまうため、余分に出た箔を使い、後から綺麗に修正します。
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⑫
午後からは趣向を変え、別の色紙に「切箔」を施しました。⑬
本来「切箔」は、下の写真のように、箔を鹿革で出来た箔切台の上に乗せ、竹刀で切っていくのですが…
⑭
講座では鈴木さんの編み出したオリジナル技法を用い、なんと、はさみでチョキチョキ切っちゃいました。この大胆な試みには、純金箔よりリーズナブルな洋箔を用いました…。
⑮
洋箔を「あい紙」に挟み込み、はさみにベビーパウダーをまぶして切っていきます。はさみを使いますと、「野毛」と呼ばれる極細の短冊や、円、三角、四角に…熊型!?まで、簡単に切れてしまいます。
⑯
今回は色の違う箔を3種類(赤口洋箔、青口洋箔、アルミ箔)を用い、参加者の皆さまの自由な発想で意匠をこらしていただきました。小さな箔を貼り付けながら画面を構成していく過程は、予想以上に熱中し、あっという間に時間が経ちました。下図なしの即興制作にも関わらず、十人十色の個性が出ました。
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1日目は、下図を描き写す工程までして終了しました。

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【2日目/展覧会鑑賞と金箔地に着彩】
最初に「東西の絶景」展担当の、浦澤学芸員とともに、金箔を用いた作品を中心に鑑賞しました。金箔貼りを体験すると、美術館で目にする金屏風の価値に改めて気が付かされます。物質的な価値ももちろんですが、整然と美しく貼り付けられた金箔にも感嘆してしまいます。ちなみに、本展覧会のポスターに用いられている、横山大観《群青富士》は、屏風の裏側から全面に金箔が貼られ、表側からはさらに金泥を塗っているそうです。意図したマチエールを生み出すために、繊細な工夫が施されているのですね。
⑲
実技室に戻り、いよいよ着彩の工程に入ります。日本画の場合、色を塗る前に絵の具類の準備が必須です。墨を摺り、顔料や胡粉(ごふん)は乳鉢で細かく砕き、顔料に混ぜる賿(にかわ)を湯煎で溶かします。こういった作業は時間がかかるため、講座では割愛し、スタッフが事前に用意しておきますが、日本画の作品を制作する上で基本となる、大切な工程です。
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日本画の顔料における「白」であり、着彩の下地としても用いられる「胡粉」は、定着剤である賿を馴染ませるため、団子状にして、お皿に100回程叩きつけます。その名も「百叩き」…コワイ呼び名ですね~。講座ではこの工程を皆さんと行いました。
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絵の具の準備方法や使い方を心得たところで、ようやく着彩開始。22
着彩の過程で金箔地をどのように生かすかで、仕上がりの雰囲気が変わってきます。皆さんそれぞれの工夫と個性が見てとれました。
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ついに完成!切り箔の作品も並べて発表会を行いました。一同に集めますと、金箔の輝きと、色とりどりの吉祥の図像がとても華やかで、実技室の一角がパワースポットのようでした。25
何千年も前から希少なものとして大切に扱われてきた金と、同じく時を越えて縁起ものとされてきた吉祥の図像、このふたつの取り合わせは本当に良いものですね。これぞまさに吉祥画といえる作品が出来上がったのではないでしょうか。
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