作れちゃう

5/4・5 みんなで!ドット若冲

年に一度の大イベント「みんなで!ドット若冲」が、今年も開催されました。
今年はゴールデンウィーク中の開催ということもあり、30名を超える方々にご参加いただきました。

このプログラムでは、当館所蔵の伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》に用いられる、「マス目描き」という技法の特徴を生かして、7×7cmの四角いピースにみんなで絵を描き、最終的には約10m×5mの大きな作品に仕上げます。≪樹花鳥獣図屏風≫は、たくさんの動物や鳥、花々が描かれた、六曲一双(十二扇)からなる美しい屏風です。毎年一扇ずつ仕上げて、今年は十扇目(10年目!)の挑戦となりました。

【1日目の様子】
講師には、イラストレーターの志村将史さん(当館美術館教室・絵の具開放日を担当)を迎え、朝いちばんで、今日から2日間みんなと協力して作業できるよう、ニックネームの名札を作りました。制作を始める前に「新収蔵品展」の会場に足を運び、本物の作品を前にして、日本画担当の学芸員さんのお話を聞きました。作品について質疑応答の時間となると、若冲ファンのこどもたちから次々と手が上がり、描かれている動物の種類、鳳凰や麒麟といった空想の動物の名前まで、すらすらと答えていました。う~ん、よく知ってるなぁ。さすがです!

RIMG0085
午後からはみんなと一緒に力を合わせて制作開始!お父さんやお母さんと一緒に参加した子どもたちも、この2日間は別々のグループに分かれて作業をしました。参加者のなかには、小学校低学年の頃から毎年参加を続けて、現在はなんと高校1年生という方も!今年はグループのリーダーとして頑張ってくれました。実技室スタッフよりもベテランで、とても頼もしい存在でした。

RIMG0093
RIMG0111

【2日目の様子】
今年は参加者の人数が多かったこともあり、順調なペースで制作が進みました。とはいえ、2日目は午前中のうちに「描く」工程に目途をつなければなりません。グループのメンバーそれぞれが、自分の出来ること、得意なこと、持ち味を生かして、大人も子供も協力しあって完成を目指します。

RIMG0124

RIMG0120

午後はいよいよ、エントランスに作品を並べます。真ん中から外側へ、ピースをひとつ並べるたびに、絵が出来上がっていきます。小さなピースはすぐに動いてしまうため、早く早くとあせる気持ちを抑えつつ、慎重に進めます。この日はゴールデンウィークも終盤だったせいか、通りかかったお客様も興味津々で様子をうかがっていました。そして、最後の一枚を並べて…総枚数7316枚の色鮮やかな作品がついに完成しました!

RIMG0176
CIMG0161
CIMG0174
最後に集合写真をパチリ。みんな本当によく頑張りました!!

CIMG0179
「みんなで!ドット若冲」で制作した作品は、5月5日(木)~5月26日(火)まで、静岡県立美術館エントランスに展示中です。「篠山紀信展」「新収蔵品展」をご観覧の際には、ぜひ、エントランス階段の上から見下ろし、その迫力をお楽しみください。(※「新収蔵品展」の≪樹花鳥獣図屏風≫特別公開期間は4月28日(火)~5月10日(日)までです。ご注意ください。)

 

——————————————————————————————————————————–

次回の実技室プログラムは、5月30(土)・31(日)に開催予定です。

「篠山紀信展」関連ワークショップ

 一 く w 八 L ニ
未知との遭遇
写真 曲げる 折る 破る くっつける かざす

ただいま参加者募集中です。詳細はこちらをご覧ください。

 

作れちゃう

4/19 ねんど開放日

実技室プログラムのご案内です。

本日は、今年度最初のねんど開放日でした。
みんなで協力して作った作品や、見応え満点な力作がたくさん見られました!

RIMG0063

RIMG0071

 

【受付状況】

本日は10:00の回、 11:00受付の回、13:45受付の回、
すべて定員内で活動していただけました。

次回のねんど開放日は5月10日の日曜日です。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

 

作れちゃう

4/12 絵の具開放日

RIMG0055

実技室プログラムのご案内です。
本日は、平成27年度最初の絵の具開放日でした。

今年度の絵の具開放日は、外テラスが工事のため、実技室内で実施します。
外の会場では地面に直接描きますが、室内ではビニールシートの裏表をキャンバスに使用します。
このビニールシートを上手く使うと、外で実施するのとはまた違った楽しさが味わえます。

 

【本日の受付状況】

本日は10:00受付の回、13:15受付の回も、共に定員内で活動していただきました。

 

次回の絵の具開放日は5月24日の日曜日です。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

今年度の絵の具開放日の情報はこちらをご覧ください。

美術館の独り言

お花見日和♪

 

今年は例年より早く桜の開花宣言が出され、県立美術館周辺でも桜が見ごろを迎えています。
特に今日は雲一つない快晴で風もほとんどなく、絶好のお花見日和となりました。

IMG_0475(修正)

上の写真は、美術館のバス停から入った道路脇の桜の様子で、どの木も既にほぼ満開に近い状態です。

 

IMG_0474(修正)

この道路は一般車両通行禁止の道路ですが、道なりに歩いて行くと左手にロダン館が見えてきます。
その南側斜面にはソメイヨシノが今が盛りと咲き誇っています。

IMG_0466(修正)

ロダン館の前を通り過ぎてさらに道路を進むと、左側(公衆トイレ前)の斜面にも大きなソメイヨシノが植えられています。淡いピンク色の花弁が背景の青空に映え、見事なコントラストを見せてくれています。

IMG_0469(修正)

さらに県立大学方向に進んで行くと、つい先日植えられたハナミズキの一群が見えてきます。このハナミズキは、日米桜寄贈100周年事業の一環で贈られたもので、県立美術館周辺の敷地に計30本が贈られました。そのうち15本がこの芝生斜面に植樹されています。まだ苗木のため、1本ずつ支柱がつけられています。

IMG_0472(修正)

 

今日は絶好の日和で、あちらこちらでお花見の団体が見られました。そんな中、中央図書館南側の芝生広場に見覚えのあるお花見の一団が…。
よく見ると、当館のミューズスタッフさんたちです。今日は月曜日の休館日。現役、OGお子様も入り混じって仲良くお花見を楽しんでいました。

今年のお花見は今が旬です。皆様も是非、県立美術館周辺のお花見にお出掛けくださいね。

 

 

美術館の独り言

3/20・21・22 「ART+ 美術館でことばと出会う3日間」

3/20~22に「ART+ 美術館でことばと出会う3日間」が開催されました。
ART+(アートプラス)は、高校生、大学生、専門学校生を対象にしたプログラムです。普段は学校以外の時間も部活や塾と忙しく、美術館に訪れる機会がなかなか得られない学生さんたちですが、この3日間は毎日美術館に通い、作品とゆっくり、じっくり向き合っていただきました。「ART+ 美術館でことばと出会う3日間」というタイトルの通り、美術館で「作品」と向き合い、その印象や感想を自分の「言葉」で表現するという趣旨のプログラムですが、最終的には、参加者の言葉を来館者に閲覧可能なガイドブックに仕上げることを目標としました。
講座には、静岡県立清水南高等学校・芸術科の生徒さんたちに多くご参加いただきました。偶然にも、参加された大学生の方も同校出身、そしてブログを書いている私も同じ出身…ということで、南高生づくしの3日間となりました。

IMGP1130

【1日目】
1日目の午前中は、アートカードを用いて言葉のウォーミングアップをするゲームを行いました。静岡県立美術館の所蔵品が48枚セットになったアートカードは、作品の知識がなくても、ヴィジュアルでゲームを楽しむことができます。「名探偵ゲーム」「お話をつくろう」「展覧会をつくろう」といったゲームを行うなか、皆さん自然と、作品について楽しく語っている様子が見られました。
午後は、このプログラムを担当した学芸員とともに展示室に向かい、収蔵品展「人を描く」(3/3~3/31)を鑑賞をしました。中世から近代までの作品を取り上げ、日本の人物画の色々な表現が見られる展示を前にして、芸術科の学生さん方は興味深々でした。この最初の鑑賞で、興味を持った作品をひとつ選び、まずは自由にスケッチしたり、自分の感想を書き留めていきました。つぎに、みんながどんなことを考えているのか、選んだ作品を前にして、自分の思ったことや気づいた点を発表し、共有しました。皆さんの発表に対して学芸員が丁寧にコメントし、そのやりとりや内容がとても新鮮で、知らぬ間に一般のお客さまも集まり、耳を傾けていました。
みんなの意見と感想を共有した後、実技室に戻って執筆作業にかかりました。普段、絵筆の扱いは慣れている皆さんですが、作品を「言葉」で描写する、ということには不慣れなようで、悪戦苦闘している様子も見られました。それでもさすがは芸術科の生徒さん、作品の構図の妙や筆使いの面白さ、といった技法に関する表現はすらすらと記述されていました。
IMGP1132
【2日目】
2日目の朝は、ちょっと気持ちをリラックスしてもらうために、アートカードを用いたジェスチャーゲームを行いました。実技室助手考案のむちゃぶりゲームでしたが、≪考える人≫から真っ黒な抽象画まで、すごいジェスチャーが繰り広げられ、おおいに盛り上がりました。
気持ちもほぐれたところで再び展示室へと足を運び、他の仲間が選んだ作品を一点一点、丁寧に鑑賞しました。同じ作品を見ても、自分の印象と他人の印象、気が付く点はれぞれに異なります。そういった視点の違いも共有するために、意見交換シートを用いて、個々の意見に全員がコメントを書き入れました。午後からは、自分の言葉とみんなの言葉を参考に、ガイド執筆のための原稿作りにかかりました。

RIMG0004
RIMG0009
RIMG0017

【3日目】
3日目の朝、担当学芸員から、赤ペンの入った原稿が各々に手渡されました…。(自由に思ったことを書いていいって言ったじゃん。ここ直されちゃうの??)そう思った人もきっといたはずです。美術館に展示されている作品の中には、個人蔵のものも含まれます。自分ではとても面白い表現で書けたと思っても、その作品を大切にしている人がそれをどう捉えるかはわかりません。美術館に置くガイドを執筆するためには、色々と気をつけなくてはならないこともあるのですね。
推敲に推敲を重ね、いよいよ本番の紙へ執筆。パソコンは使わず、手書きで丁寧に仕上げます。余白に作品画像を貼りつけたり、イラストを添えたり、デザインコースの生徒さんはレタリングまでしてくださいました。この辺りのセンスの良さと手の速さは、さすが芸術科!といった感じでした。
文章も紙面のデザインも、それぞれの個性が反映された素晴らしいガイドに仕上がりました。さいごに皆さんに3日間の感想をうかがったところ、「こんなに時間をかけてひとつの作品を見たのははじめてで、とても貴重な経験になった」、「美術館という場所のイメージが今までと変わった」、「言葉にすることで色々なことに気が付けた。これからも時間をかけて作品を見るようにしたい」、「いつもは制作中心で、絵を見る機会があまりなかったけど、作品を制作していくうえでも重要な気づきがたくさん得られた」等々、私たちスタッフにとっても嬉しい言葉をたくさんいただきました。今回制作した作品ガイドは、展示会場(収蔵品展「人を描く」)にて閲覧可能です。ぜひ、手に取って、作品とともにご覧ください!

002
013