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11/19・20 実技講座 粘土造形 美少女のレシピ

実技室プログラムのご案内です。

11月19日・20日の各日に、実技講座「美少女のレシピ」が実技室で開催されました。

今回は現在開催中の、「再発見!ニッポンの立体」に出品されている
根付作家の永島信也さんをお招きしました。

講座の内容は、少女の造形を得意とする永島さんの「美少女のレシピ」を公開、レクチャーしていただき、一つの作品をつくるというものです。

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まず、講座の初めに永島さん(上写真中央)と今回の展示を担当した村上敬学芸員(下写真中央)と一緒に、参加者全員で展示を見に行きました。

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展示室では、ペコちゃん人形、食品サンプル、ご当地キャラクターなど、日常生活に親しみのあるものが、芸術作品と共に紹介されています。
村上学芸員のお話を聴きながら、見慣れたものをいつもとは異なる視点で鑑賞し、最後に永島さんにはご自身の作品ついてお話いただきました。

さらに、実技室に戻ってきてから、永島さんの作品を手に取ってご覧いただきました。触るのに躊躇してしまうほど繊細に作られた作品ですが、持った感触や重量感など、根付の特長を皆で味わいました。

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 そして、なんとその作り方を永島さんが普段お使いの道具で
実演してくださいました。

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5分から10分程度、下描きもせずに始まり、
あっという間にかわいい女の子が現れました!

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いよいよ、制作に移ります。
通常の彫塑や彫刻とは異なる、永島さんオリジナルの方法で
レクチャーしていただきます。

 

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繊細な工程も多くありましたが、ゆっくりと段階を追いながら、
永島さんが個々をサポートしてくださいました。

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粘土は、石粉粘土という石の粉と接着剤などの
混ぜ物で作られたものを使用しました。
乾きやすいので、水分を与えながら作ります。

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今回は永島さんが普段使用されている道具ではなく、
割り箸をカッター等で削って作ったヘラをお使いいただきました。

初めて使う道具・粘土、思い通りに形が決まらない部分ができてしまいますので、
時には永島さん少し整形をしてもらいます。

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だんだんと顔が出来上がってくるにつれて、愛おしくなってきます。
最後に髪の毛をつけて、完成です!

どんな作品ができあがったか、一部を見てみましょう。

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最後は永島さんと一緒に鑑賞会をしました。

同じレクチャーを受けてもそれぞれ個性のある美少女に仕上がり、
見応えのある作品になりました!

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講座では、永島さんの普段お使いの道具とは異なるものを使用しましたが、ご家庭でもそろえやすい道具ですので、家に帰ってからまたやってみようという方もいらっしゃいました。作品を見たり作ったりすることで、共通する目や鼻の大きさや形など、改めて美少女に欠かせないルールが見えてきたのではないでしょうか?年代によって美少女の雰囲気が変わっていたことも興味深かったです。
美少女を伝統ある根付に用いた永島さんの作品。今回の講座を経て、きっとまた一歩踏み込んで鑑賞していただけると思います。



☆次回の実技室プログラムのお知らせです☆

12月11日(日) わくわくアトリエ いろんな木材で工作しよう!

丸、三角、四角…色々な形の木材の中から、素材を選んでくっつけて、自由に作品作りを楽しんでいただきます。こどもは自由な発想で素敵な作品を、大人は技術とセンスでこだわりの一品を!
1日3回の入れ替え制で実施します。5歳から参加できますので、ぜひご家族でご参加ください。
お申込み方法の詳細はリンク先からご覧いただけます。
皆さまのご参加をお待ちしております!

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11/13 ねんど開放日

11月に入り、静岡県立美術館のプロムナードの木々が綺麗に色づいてきました。朝一でねんど開放日にご参加下さる皆さんが、紅葉したキラキラの並木道を上っていくのを目にしました。本日のねんど開放日は、各回とも、いつもより少なめの人数での実施となりました。こんなに良いお天気で、参加人数が控えめな時には何か理由があります。今日あたり七五三かな…と。

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少人数のねんど開放日は、ひとりあたりの粘土がたくさんつかえるチャンス!!スペースも広くとって色々やってみよう。ペタペタ、ころころ、平らなモノ、丸いモノ…何が出来るんでしょうね。

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ねんどの上に乗っかっちゃったり。足の裏が気持ちいいんです。

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なにやら出来てきましたよ。にっこり笑顔のロボットくん。

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こちらの女の子もとっても素敵な笑顔をくれました!手に持っているのは、ねんどで作った木の実です。

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ゆったりの今日は、スタッフの試作もいつもより手の込んだ作品が見られます。まねきねこに福禄寿…しぶいチョイスですが、来る11/15より開催の「再発見!ニッポンの立体」展のポスターを見本に作りました。

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今日はインストラクターの内海さんも、座れる大きな象さんに素敵な帽子まで被せ、大盤振る舞いでした。
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スタッフの作品も毎月の楽しみに見にいらしてくださいね。来月はたくさんのこどもたちが遊びに来てくれますように。

 

【受付状況】

本日は10:00の受付の回、11:00受付の回、13:45受付の回とも定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は12/4(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

 

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10/30 えのぐ開放日

実技室プログラムのお知らせです。

今日は月に一度のえのぐ開放日でした。
寒い時期には開催できませんので、今回が今年の最後の回になります。
今朝は一段と冷え込み、空気がひんやりしているなかでの外開催となりました。
この寒さに屈せず、子どもたちは今日も元気いっぱいに楽しんでいました。

明日はハロウィンということで、街中はにぎわっている様子ですが、
えのぐ開放日にもいろいろなオバケや魔女が登場しました。

 

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【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約130名の方が並ばれました。
午前・午後ともに定員内で活動していただきました。

今年のえのぐ開放日は今回で最後となります。
たくさんの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

ねんど開放日は引き続き、月に1度開催します。

次回のねんど開放日は11/13(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

みなさまのご参加をお待ちしております!

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10/23 ねんど開放日

実技室プログラムのお知らせです。

本日は月に一度のねんど開放日でした。
今月は、ハロウィーンが間近ということもあり、カボチャを制作されているご家族が多く見られました。

 

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他にはこんなに大きな作品も!

実技室にはたくさん粘土があるので、自分と同じくらいの大きさの作品が作れちゃいます。

こちらのご家族は、資料を見ながら制作されていました。

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こちらはすべり台。

粘土でボールを作って、上から転がします。

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こんなふうに、自分でゲームを作って遊ぶのも楽しいですね!

粘土といっても、いろんな遊び方があります。

どんなもの作ろうか、家で作戦を練ってみても良いかもしれません☆

 

 

【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約90名の方が並ばれました。
90名のうち80名までは10:00受付の回、残りの方には希望する回の整理券をお渡ししました。
11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は11/13(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

たくさんのご参加をお待ちしております!

 

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10/1-2 実技講座・日本画「オリジナル学古図帖づくり ー古典図案を模写する-」

静岡県立美術館・実技室では、会期中の展覧会に合わせて、様々な教育普及プログラムが行われています。今回は、現在開催中の「徳川の平和-250年の美と叡智-」展に出品されている、狩野探幽による「学古図帖」(個人蔵)を題材に、日本画・模写の実技講座を実施しました。講師には、日本画家で当館創作週間のインストラクターを務める、日下文氏をお招きしました。

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狩野探幽による「学古図帖」(がっこずちょう)は、山水や花鳥、人物を描いた、古典的な表現が用いられた図柄が78図収められた、大変美しい画帖です。探幽といえば狩野派を代表する絵師ですが、「学古図帖」には、その探幽が、中国や日本の名画を再現した作品の数々が収められています。この講座では、折手本形式の台紙を作成した後、1人数点の図柄を模写して貼り付け、最終的に、「学古図帖」に倣ったオリジナルの画帖として仕上げることを目標としました。鑑賞に制作に、大変充実した2日間の様子をご紹介いたします。

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【 1日目・午前 】

はじめに、「徳川の平和」展担当の、野田麻美学芸員とともに、「学古図帖」を中心とした展覧会鑑賞を行いました。展示ケースに収められた、狩野探幽の「学古図帖」の近くには、これを基に作成したと見られる、後の年代の狩野派の絵師によるいくつかの画帖が並んでいます。今でこそ、欲しい画像があればインターネットで誰でも手に入れられ、複写まで出来てしまう世の中ですが、江戸時代の絵師にとって、中国から伝わる古の名画を知っていること、その図様を描けるということは、大変な名誉だったそうです。野田学芸員の熱い解説に耳を傾けておりますと、探幽が作成したこの一冊が、いかに重要で、貴重なものであるのかが伝わってきて、いつの間にか一般のお客様もその場を取り囲んでいました。

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展示室での鑑賞を終えた後、実技室内で「学古図帖」の高精細レプリカ(個人蔵)を鑑賞しました。展示室ではケースに入っているため、見開き1ページしか鑑賞することが出来ませんが(会期中ページが変わります)、講座では贅沢にも全78図について、野田学芸員による丁寧な解説付きで、蛇腹折りのページをめくる楽しさも味わっていただきました。

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【1日目・午後】

午後からは制作に取りかかり、まずは摸写した作品を貼り付けるための台紙を作りました。本物の「学古図帖」は、1ページずつ金箔貼りが施されており、両手で持つのも大変な大きさと厚みがあります。さすがに講座内でこれを再現するのは難しいため、「学古図帖」と同じ形式を持つ、蛇腹折りの「折手本」を参考に、A4サイズの台紙を制作していただきました。

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こちらで用意した数種類の裂(きれ)や和紙の中から好みのものを選択し、表紙や裏表紙に使用していただきました。皆さん、とても素敵なセンスで、趣味の良い取り合わせを選んで下さいました。

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折手本の形式は、書道のお手本帖や集画帖、身近なところでは御朱印帖として現在も用いられています。一度作り方を覚えてしまえば容易に制作出来るため、模写に限らず、写生帳やアルバム、スクラップブックといった、色々な用途に応用出来そうでした。

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オリジナル「学古図帖」の外側が完成しました。どなたも大きな失敗が無く、良い仕上がりになりました。

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画帖が出来上がったところで、ようやく本番です。はじめに、日下先生から「模写」に関する解説がありました。日本画における「模写」(もしゃ)とは、古典図案等をお手本に、その運筆を写し取る学習方法で、「模写」を通して、様式や技法、精神性の深い理解に及びました。現代は「模写」を学習に取り入れている美術学校は少ないのですが、狩野派はまさに、脈々と受け継がれる粉本模写により、日本絵画史上最大の画派を築き、幕府や諸大名に仕える「御用絵師」として活躍しました。

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今回は、「上げ写し」と呼ばれる技法に挑戦しました。模写する図案の上に薄美濃紙という透けるほど薄い和紙を重ね、本画の筆致を写し取っていきます。作者がどこから筆を入れたのかをよく考え、ひとつ写し終える度に和紙をめくり上げ本画を確認します。

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墨は濃淡の違うものを何種類か用意します。手には、墨を含ませた筆と、水を含ませた筆の2本を持ち、素早くぼかしながら、山水の風景を写し取っていきます。1日目は、全員同じ図案で模写の練習をして終えました。

【2日目】

2日目から、各々お好きな図柄を模写をしていただき、出来上がった方から、昨日作った台紙に貼り付けました。日本画の場合、切り貼りする工程においても独特のやり方があります。和紙を切る時は、「くいさき」という技法を用います。鋏でなく、和紙に細く水を引いてちぎります。このようにすると和紙の自然な風合いが残り、貼り合せた紙とも馴染むそうです。

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貼り付けには「生麩糊」(しょうふのり)を用います。裏打ち等にも用いられる糊ですが、生麩粉から糊を作るため、前日から準備が必要です。貼る時には糊刷毛を使い、しわにならないよう、2人がかりで貼り付けます。

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2日目は一日がかりで、図柄を写し、画帖への貼り込みを行いました。多い方は4~5点も模写の作品を完成させました。中には同じ図柄を2枚描き、自分の筆致と真剣に向き合っている方もいらっしゃいました。「探幽の線の潔さを真似ようとしても、模写であっても本当に難しい…」と言っていたのが印象的でした。

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最後に、皆さんの作品を並べ、発表会を行いました。表紙に用いた裂や和紙もところどこに見え、とても美しい仕上がりになりました。

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将軍に献上され、狩野派にとって家宝に匹敵する「学古図帖」を、本講座ご参加の皆さまが模写をしたという奇跡…。これは本当にすごいことです!この貴重な機会を得られたことで、数百年の時を越えて、「学古図帖」の存在価値や、粉本模写の大切さを感じ取ることが出来たように思います。手作りの画帖にはまだまだページがあります。これを機に、自分だけのオリジナル学古図帖を完成させていただけたら、これ以上の喜びはありません。