カテゴリー: 作れちゃう

作れちゃう

11/19 わくわくアトリエ「発泡スチロールで生き物の彫刻を作ろう!」

11月19日に、「めぐるりアート静岡」関連ワークショップ、わくわくアトリエ「発泡スチロールで生き物の彫刻を作ろう!」が開催されました。

26発表会2
講師には、「めぐるりアート静岡」で当館の展示を担当された、彫刻家の池島康輔さんをお招きしました。皆さんは「めぐるりアート静岡」をご存知でしょうか?このプロジェクトは、静岡市内のさまざまな場所(静岡県立美術館、東静岡駅前のアート&スポーツ/ヒロバ、静岡市美術館、中勘助文学記念館、村上開明堂七間町第2ビル)を会場に、今を生きるアートを紹介する展覧会です。静岡大学を中心に4年前から始まり、5回目となる今年のテーマは、「まち ひと とき むすぶ」でした。既に会期は終了していますが、ここで少し池島さんの作品をご紹介いたします。

8_0070
池島康輔≪死肉貪獣≫2014

7_0031
写真の作品は、当館企画展会場へと向かう階段の踊り場に展示されました。「めぐるりアート静岡」のパンフレットにも掲載されていたので、目にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。この他にも、エントランス、名品コーナー、ロダン館のそれぞれに作品が展示され、来館された多くのお客様が、繊細で緻密な彫刻に、思わず足をとめて見入っていました。

池島さんの作品には、一本の木材から像を彫り出す「一木造り」という技法が用いられていますが、今回のワークショップは小学生からの参加ということもあり、加工しやすい発泡スチロールを使用し、いくつかの部材をパーツごとに加工して組み上げる「寄木造り」という技法を用いて行われました。

1はじまり

それでは当日の様子をご紹介いたします。ワークショップ開始!子どもから大人まで、彫刻作業がしやすいように、床席と机席を選択できるかたちで会場をセッティングしました。実技室の中央には今日の材料となる、たくさんの発泡スチロールが置かれています。

2作品紹介
はじめに、池島さんから作品についてお話を伺いました。当日は「めぐるりアート」終了後だったこともあり、展示風景とともに1点ずつ解説をしてくださいました。≪死肉貪獣≫(ハイエナ)が登場すると、動物博士のような子が、池島さんと一緒になって、色々な知識を披露してくれました。お話の後に質問時間を設けたところ、大人の方からも彫刻技法に関する質問が相次ぎました。

3モニタで作り方
つづいて、作業工程の説明がありました。モニターに写っているのは、池島さんがワークショップのために用意してくださった、発泡スチロールのアヒルさんです。スタッフもワークショップ前日までに試作をしましたが、池島さんのアヒルは各段にハイレベルでした…。

4アヒル作り方
こんなに可愛らしいイラスト付工程表も用意してくださいました。

5アヒル試作
さらに、各工程ごとのアヒルの試作まで…!発泡スチロールにアヒルを型取り(左)、同じ型を数枚重ねて胴体部分の厚みを出します(右)。それを削り出して、理想のアヒル像に近づけていきます。

ホワイトボード
上記のような工程、削って形づくることを「彫刻」(カービング)といい、粘土などで肉付けしながら形づくることを「彫塑」(モデリング)と呼びます。今回のワークショップでは、最初に作りたい生き物をスケッチした後、水粘土でモデリングをして、それを見本に発泡スチロールで彫刻をします。

6先生に相談
各自、制作がはじまりました。池島さんのお話をふまえて、図鑑や資料を見ながら、何を作ろうかと案をめぐらせます。

7図鑑でスケッチ
作るものが決まった人からスケッチを開始。この後の作業がしやすいよう、図鑑のイラストなどを参考に、生き物の「かたち」を極力シンプルな線でとらえるよう心がけました。

8ねんどで塑像
つぎに、スケッチ(平面図)をもとに立体を起こします。子どもたちは、この工程に苦戦しているようでした。たしかに、平面図を見てその向こうにある「かたち」を想像するのは大人でも難しい…。

9塑像アップ
でも、粘土を使って手を動かしているうちに、なんとなく「かたち」が見えてきました。

10型づくり
粘土のかたちが出来上がったところで、そこから型紙を作ります。彫刻のベースとなるかたちなので、生き物全体をとらえることが出来る視点を探して切り取ります。

11型を写す
この型紙を発泡スチロールに写し取り…

12型を切る
スチロールカッターで型どおりに切り抜きます。1枚切り出したらもう1枚…胴体の厚みを出すために、同じ型が数枚必要になります。

13型をくっつける
基本となる型以外に、手足のパーツなども切り出します。全て揃った時点で、スチのりとマスキングテープを使って接着します。

14けずる
いよいよ彫刻のスタート!スチロールナイフを小刀のように使い、かたちを削り出していきます。最初はざくざくと大きなかたちをとらえて彫りすすめます。

15やする2

大まかなかたちが出来たところで、ナイフをサンドペーパーに持ち替え、理想のかたちになるよう、やすって仕上げていきます。

16やする3
上の写真の方は、丸まった猫を作ろうとしています。顔の凹凸などの、繊細で難しい部分について、池島さんからアドバイスを受けています。彫刻は、納得いくかたちになるまでひたすら彫り続けるという根気のいる作業です、いつの間にか付添の親御さんが大活躍している場面も見られましたが…

17ぬる
色塗りがはじまると、子どもたちの目が輝きました。上の写真の生き物はなんだか分かりますか…?いま、子どもたちの間で人気の「メンダコ」です。図鑑を見せてもらいましたが、形といい、色といい、本当にそっくりです!

18ぬる2
こちらは、自宅で飼っているというインコと、インコが大好物のミカンをセットで制作中。

19ぬる3
上の彼は、スタッフの間で、キョロちゃんを作っているのでは…と話題になっていましたが、違いました。立派なくちばしとカラフルな色味が、とても南国の鳥らしくて素敵です。

20ぬる4
動物博士の彼は、ウミガメを作っていました。お母さんと一緒に長い時間かけて頑張った、甲羅のカービングが秀逸でした。

21ぬる5
こちらは可愛らしいリスさんです。よく見ると手に何か持っていますね…?後ほど、完成作品をご覧ください。

23ぬれた
なんとも愛らしいシルエットの「オオサンショウウオ」も完成しました。四角い発泡スチロールをここまで丸く滑らかにするのはとても大変だったと思います。

25発表会
子どもたちの制作がひと段落したところで、発表会の時間を設けました。大人の方たちは、色塗りよりも、最後まで彫りの完成度を追及されている方が多かったため白い作品が目立ちますが、どなたも、とても丁寧にカービングされていました。写真でお伝えしきれないのが残念です。

27発表会3
こちらは先にも登場したリスさんです。木の実を持っていたんですね。なんだか今にも動き出しそうな存在感です。前足と木の実の繊細な彫刻がとても上手に出来ていると、池島さんからコメントをいただきました。おひとりずつ、全員の作品についてお話を伺いましたが、皆さんそれぞれにこだわった点が異なり、その点がきちんと作品に反映されていました。

28おわり
最後に、参加者の皆さんと作品とともに撮影しました。1日のワークショップとしては工程が盛りだくさんで、難しい内容もあったのですが、想像以上に見ごたえのある作品に仕上がりました。子どもたちにとっては、平面から立体作品を創造する、それも彫刻で削り出すという、プラスではなくマイナスの作業は、はじめて体験するものづくりの方法で、ものの見方が変わる、広がる貴重な経験になったのではないかと思います。皆さんの「こういう作品を作りたい」という気持ちを丁寧にくみ取り、お一人ずつアドバイスをしてくださった池島さん、素敵なワークショップを本当にありがとうございました!

作れちゃう

10/28-29 実技講座「巻物に描く秋の庭園画」

実技室プログラムのお知らせです。10月28日と29日実技講座の日本画編、「巻物に描く秋の庭園画」を実施しました。今回の講座は、開催中の企画展「美しき庭園画の世界」の関連講座です。企画展には、さまざまな庭園画や関連作品が出品されていますが、今回は主にスケッチや、実景に基づいた作品から学び、静岡県立美術館の周辺をスケッチや写真撮影したものを基にして一つの絵巻をつくりました。

RIMG4851
講師には日本画家の森谷明子さんをお招きしました。森谷さんは、静岡を拠点に、絵画作品から文筆活動まで幅広く活動されています。

2日間の実施ですが、2日目の午後に台風に見舞われ、惜しくも予定を繰り上げて早めの解散となりました。今回完成に至らなかった作品は、引き続き11月の創作週間(アトリエを開放する日)でも制作していただけます。それでは、2日間の様子をご覧ください。

 

【1日目】

企画展では、絵巻物が多く出品されており、講座でも巻物の形式で作品を作ります。講座の冒頭では、この巻物についての今回の企画展を担当した野田麻美学芸員のレクチャーから始まりました。巻物の扱い方を実際にご覧いただき、実際に画面が移り変わる様子を知っていただきました。巻物は紐を解いて、自分の肩幅くらいに広げます。そして右からを左に巻き取っていきます。

RIMG4835
すると右から左へ、場面が変化していきます。簡単な仕組みですが、このように画面が移り変わることや、それに伴って物語が展開していく形式には、動画や映像に慣れた私たちにとっては新鮮な楽しさがありました。

その後、展示室へ移動し、野田学芸員の解説を聞きながら企画展を観覧しました。「庭園画」と言っても、画家が見た景色をそのまま描くものや、有名な名所など特定の場所に重ね合わせて描いたものなど、いくつも種類があります。今回の講座では、谷文晁の実景に基づいた庭園画を主に参考にして制作をすることにしました。谷文晁の作品では、臨場感を出すために陰影法、透視遠近法を用いたり、モチーフを強調したりと様々な工夫が見られました。

 

RIMG4849

 

 

展示室での鑑賞を終えたあと、さっそく外にスケッチと写真撮影に出かけました。台風の影響でこの日の降水確率は高かったものの、幸運にも雨が降らない時間帯に出かけることができました。美術館の周辺は、晴れていると、ピクニックをしている人、ウォーキングしている人がいたり、隣接する静岡県立大学の学生が部活の練習をしていたりして賑わいます。お昼をとりながら、散歩しつつ、スケッチや撮影をしました。美術館のまわりには、四季を通して見ごろを迎える様々な種類の木や植物があり、中には紅葉し始めたものもありました。

 

RIMG4868

 

RIMG4867

何度も通っている道ですが、改めて見たら立派な木が立っていました。気になるものをスケッチしたり、写真撮影しました。

RIMG4866

 

 

RIMG4888

実技室へ戻り、制作に入る前に水墨と筆の使い方の練習をしました。 1本の筆と、1種類の墨を使うだけでも、筆致や墨の濃淡によって幅広い表現ができます。筆を動かす速さ、筆圧が大きく関わりますが、ペンや鉛筆など硬筆に慣れている私たちにとってその感覚が難しく感じられます。それに加えて、失敗できないというプレッシャーで緊張してしまいます。

RIMG4887
今回は景色に木が多いので、小枝や葉の表し方や、必要な人は竹の表現の仕方を練習しました。木の葉を一つずつ描くと、膨大な時間がかかります。そこで、企画展に出展されている谷文晁のスケッチなどの作品を、木がどのように簡略されているか参照して練習していきます。スケッチを見ると、線だけでなく、面や点でも表されています。さらによく見てみると、木の種類によっても、葉の流れや形が違います。これは縦っぽい、横っぽいな、など印象を大切にしながら、どのようなタッチを使えば的確に表現できるか試行錯誤しました。

RIMG4894

 

 

 

【2日目】

RIMG4907

いよいよ本番です。今回描いた紙の長さは、なんと約170センチ!人の身丈ほどの長さに挑戦しました。今回は、基本的には連続する画面を描くというよりは、3~4場面を描くことにしました。順番は、時系列になっていたり、起承転結になっていたりと、場面の移り変わりを楽しめるようにしたものが多くみられました。 中には人物が出てくる作品もありました。

 

1

 

RIMG4913

 

 

 

RIMG4919

 

RIMG4917

RIMG4914

出展作品からヒントを得て遠景と近景を組み合わせた作品もあり、日本平の眺望の良さと緑豊かな美術館周辺の特色が作品にも反映されているようでした。作品の中には、 美術館の建物を入れてくださった作品も数点あり、現代の建築物も墨で描かれると印象が違って見えて面白く感じられました。午後には台風が東海地方に接近したため、残念ですが予定を繰り上げて解散となりました。引き続き完成に向けて制作していただき、巻物として巻きながらご自身の作品を鑑賞して楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

作れちゃう

9/9-10 実技講座・切り絵「直虎大喜利」

9月9日、10日の2日間にわたり、「戦国!井伊直虎から直政へ」展関連・切り絵ワークショップ「直虎大喜利」が開催されました。

RIMG4743
講師には、静岡県出身で国内外でご活躍されている、切り絵アーティストの福井利佐さんをお招きしました。福井さんには毎年ユニークなワークショップを考案いただき大好評を得ていますが、今回のワークショップは、2日間じっくりと時間をかけて制作に取り組む、大人向けのワークショップを実施しました。

切り絵①

下の写真は、福井さんが講座のために作った試作品で説明をしているところです。これから展覧会を鑑賞した後に、直虎をとりまく世界や人々について想像をふくらませ、「なおとら」の四文字であいうえお作文を作ります。文章が思いついたら、それに合ったイラストを考案して切り絵で仕上げます。ちょうど、いろはカルタの「読み札」と「絵札」を切り絵で作るといった感じです。

切り絵⑧
早速、鑑賞に出発!本展覧会を担当している石上学芸員から、フロアレクチャーを受けました。意外にも、今回ご参加下さった方たちの半数以上は大河ドラマをご覧になっていませんでした…。数行の言葉で直虎を表現するためには、よくよく解説を聞いて、資料を見て、直虎のイメージを構想しなければなりません。

切り絵④

午前中に鑑賞時間をたっぷり取り、午後からは作品構想と切り絵の制作にかかりました。最新のマシ―ン、書画カメラで福井さんの手元を拡大!切り絵をはじめる前に、デザインカッターの使い方や、切り進め方のレクチャーを受けました。

切り絵⑥

つぎに、展覧会鑑賞を経て、皆さんが個々にイメージした言葉を出し合い、共有しました。福井さんも色々な言葉を考えてきてくださり、あっと言う間にホワイトボードがいっぱいにまりました。

切り絵⑨
「お」からはじまる言葉は、こんなイメージになりました。ひとりで全てを考えるのは大変ですが、皆さんのイメージから、何か良いヒントやアイデアが得られそうですね。

切り絵⑩
さらなるイメージを広げるために、辞典や図鑑といった色々な資料も用意しました。

_IMG4725
読み札の文章が決まった人から、文字の下書きに入りました。直虎を想わせる素敵な言葉の数々に胸を打たれました。

切り絵⑮
文章が決まると、皆さんすらすらと絵を描きはじめました。短い文章の内に情景を思い浮かべることができるのは、日本人ならではなのでしょうか。最終的には切り絵で仕上げるので、線を整理しながら下絵を描いていきます。

切り絵⑫
今回は、色々な種類の紙を用意しました。ラシャ紙、千代紙、色画用紙…。カラフルで、見ているだけでも楽しくなります。出来上がりの色も考えつつ…1日目は、下絵づくりまでで終了しました。

切り絵②
2日目は、ひたすら切り絵に集中!細かい線を切り落とさないよう、線と線を繋げて切っていくのが難しいのですが、それも切り絵の表現の特徴のひとつです。下の写真は、展示室でいちばんの存在感を放つ、井伊家当主を象徴する兜をモチーフに制作した作品です。線と面でとても上手に構成されています。

_IMG4722
彼岸花をモチーフに制作されている方もいました。繊細な技術が必要になりそうです…。福井さんが丁寧にアドバイスをされていました。

切り絵⑪

花弁をあえてシルエットにし、内側に赤系の千代紙を施してあります。外側の赤い枠も相まって、とても彼岸花らしい雰囲気がでています。

_IMG4724

朝の10時から制作を開始し、お昼をはさんで数時間…、いよいよ作品発表の時間となりました。「直虎大喜利」ということで、おひとりずつ文章を読み上げ、福井さんが「そのこころは…!」と意図を尋ねるかたちで進められました。

_IMG4736
「な」…なからいの
「お」…おのたじまをかくれみのに
「と」…とくせいれいをのりこえ
「ら」…らいせにつなぐ

「なからい」とは、親しき間柄を表すこ言葉だそうです。きっと大河ドラマを見ている方に違いありません…鶴や囲碁のモチーフが…泣かせます。

_IMG4731
「な」なみだする
「お」幼なじみ失い
「と」トラになった
「ら」らんせの女

虎になった女という表現が、当主として振舞わなければならなかった運命の、いかにも直虎らしいひびきです。座布団1枚!

_IMG4734

言葉と切り絵の両方を用いて表現するという機会は、めったにない体験だったことと思います。右脳と左脳をフル回転でワークショップに挑戦していただきました。いつもより少しハードルが高めの内容ではあったのですが、実は、こういうワークショップほど得られる気づきが大きかったりします。私たちスタッフも、参加者の皆さんが描かれた、直虎を象徴する様々なモチーフに驚かされました。ドラマの中に登場する直虎だけでなく、そのひとそれぞれの人物像が見えたのではないかと思います。参加者の皆さま、大作への挑戦おつかれさまでした。福井さん、心に沁みる素敵なワークショップをありがとうございました。

 

 

作れちゃう

8/27 シルクスクリーンでプリントしよう!直虎ちゃん&家康くん

8/27に行われた、わくわくアトリエ「シルクスクリーンでプリントしよう!直虎ちゃん&家康くん」の様子をご紹介します。この講座では、「戦国!井伊直虎から直政へ」展にちなみ、直虎ゆかりの地、浜松のマスコットキャラクター「出世法師直虎ちゃん」と「出世大名家康くん」を、シルクスクリーンという技法で巾着やTシャツにプリントしました。(浜松市からキャラクター使用の許可を得ています)

わくわく⑩

はじめに、シルクスクリーンのしくみについて簡単なレクチャーを受けました。講座用に用意した版は、直虎ちゃんが4版(4色)、家康くんが5版(5色)、になります。今回の講座は摺りが中心になるため、摺る順番やインクの量など、先生の説明をよく聞いておかなければなりません。

わくわく①

まずは一版目を摺ります。下の写真は直虎ちゃんの顔や手といった、肌の部分になります。目鼻口のパーツは最後に黒いインクで摺るため、はじめに、うすだいだい色のインクで摺ります。インクを置く場所や量の加減も注意するポイントです。

わくわく②
こちらの彼は家康くんの一版目が摺りあがり、ドライヤーで乾かしているところです。青いマスキングテープを2箇所につけて、版を重ねる目安の「トンボ」印が、巾着に写らないようガードしています。

わくわく③
つづいて、家康くんの4版目です。①顔のうすだいだい色→②着物の青色→③緑色→④ほっぺや胸のみかんマークの赤色の順に摺っています。

わくわく④
最後に顔の表情を黒いインクで摺ります。ちゃんと綺麗に摺れているかな…どきどき。

わくわく⑤
じゃーん!!直虎ちゃん巾着が完成しました。インクがズレないように版を重ねていくのが難しいのですが、とても綺麗な仕上がりです。

わくわく⑥
2人とも完成!直虎ちゃんの巾着もふたつ並んで、いい感じの仕上がりです。インクが手につかなくなるまで、よく乾かします。

わくわく⑦
仕上がったら、作品にあて布をしてアイロンをします。こうすると、お洗濯の時に色落ちしにくくなります。

わくわく⑧
シルクスクリーンでプリント体験、いかがだったでしょうか?Tシャツやポスターなど、私たちの身近でもよく使われている技法ですが、実際にやってみると、その仕組みがよくわかります。自分で作ったものは愛着もひとしおのことと思います。手作りのご当地キャラクターグッズ、大切に使ってくださいね。

わくわく⑨

作れちゃう

8/19-20 みんなで!ドット若冲

実技室プログラムのお知らせです。
今年も年に一度の大イベント「みんなで!ドット若冲」が8月19日・20日の2日間にかけて開催されました。
このプログラムでは、当館所蔵の伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》に用いられる、「マス目描き」という技法の特徴を生かして、7×7cmの四角いピースにみんなで絵を描き、約10m×5mの大きな作品に仕上げます。毎年一扇ずつ仕上げて、今年は十二扇目(12年目!)になりました。今年は夏休み中の開催で、40名近い方々に参加いただきました。さて、どんな作品が仕上がったのか、当日の様子を追いながらご覧ください。

【1日目】

まずは作品を見てみよう!ということで、伊藤若冲の《樹花鳥獣図屏風》を鑑賞しました。今回はレプリカでの鑑賞となりましたが、日本画担当の学芸員さんの解説を聞きながら作品を鑑賞しました。よく見てみると、見たことがあるようでないような動物や、水に浸かっている馬は何なのか…など、改めて見て考えてみると、不思議な動物がたくさん描かれています。今回挑戦する部分は、去年の白像の左隣の虎がいる部分です。この部分には虎の他にも何やら青い動物がいますが…実は麒麟と思われる動物でした。動物園にいるキリンとは程遠い姿に子ども達がざわつきます。

RIMG4403

一通り作品を鑑賞した後、グループ分けをしました。一扇をさらに分割し、グループごとにどの部分を描くか決めます。このグループ分けで、一緒に来た家族や友達は、バラバラのグループになります。最初はちょっと寂しいかもしれませんが、作品を作っているとあっという間に新しいお友達ができちゃいます!まずは自己紹介をし合い、グループに名前付けまでしました。そして描きたい部分を選び、早速制作に取り掛かります。
みなさんが書いているのは、マス目になるピースです。絵を描く面の裏に、そのピースが全体図のどの部分にあたるか、住所となる番号を書きます。1パートで310ピースあるので、手分けして進めます。

RIMG4405

描き終えたら、書き間違えをチェックしながら順番通りに並べていきます。

RIMG4406

並べたら下書きの線を入れ、さっそく色塗りを始めます。
色は主に子ども達が一生懸命混色してくれました。
大人、子ども、初参加のかたや、常連のかた、それぞれができることを分担して進めていきます。

RIMG4426

年々リピーターの方々が増え、とても手際よく制作が進まりました。
なかには午前中で1パートがほとんど終わっているようなグループも!

RIMG4415

お昼をはさみ、引き続き取り組みます。
この顔はもしかして…

RIMG4450

【2日目】

昨日描いた部分から引き続き取り組みます。この後のエントランスでの展示に向けて、急いで乾かします。今回使っているのはアクリル絵の具で、水分量が低いと乾かないので、微妙な調節ですが薄めに溶いて塗っていきます。時間に余裕のあったグループは、クオリティを上げて、細部までしっかり塗れていました。

RIMG4480

そしてついに、展示作業へ!

RIMG4514

黙々と並べ…

やっと!!

完成!!!

完成図

完成図2

圧巻ですね!全体の大きさは約10m×5m、ピースの個数は約8700個あります。参加者の皆さんからは、達成感が気持ち良いとの声が多くよせられました。
下の部分は、「ちょっと体験 ドット若冲マス目描き」(8/16-18開催)で、300名以上の方々に描いていただきました。みなさま、たくさんのご参加ありがとうございました。
残すところあと数回になりました。今回参加してくださったかたも、逃してしまったかたも、次回をお楽しみに☆