カテゴリー: 美術館の独り言

美術館の独り言

小学校の先生必見?!県立美術館で一日過ごす?!

今日は、小学生約90名が県立美術館で一日過ごしてくれました。

ずっと絵を見つめていたわけではありません・・・

 

まず、粘土教室!大量の粘土と、まるで格闘するかのように、体全体を使って広いスペースに全員で雪だるまなど冬の風景を作っていきました。

続いて、絵画の鑑賞。「あれ?洗濯している人がいるよ・・・」発見したことをつぶやきます。すると「よく見つけたね。隣の絵と比べてみよう」とファシリテーターが発展させ、どんどん言葉が出てきます。

今度はロダン館でクイズです。ロダン館に隠されている7つのなぞを解け!さあロダン館の探検だ!みんなそれぞれ見つけていく答えの中に、鑑賞のポイントがある?!

昼食をはさんで、こんな過ごし方をしてくれた皆さん、お疲れ様でした。でも、「楽しかった」と感想を言ってくれて、ありがとう。

「ぜひ、お家の方と、また来てね」、「は~い」と手をふる子供達。今夜は、各家庭で、どんな話をしているのか、聞いてみたい・・・スタッフの思いです。    M.S.

美術館の独り言 観れちゃう

予告!!

 25日の金曜日、当館の学芸員はある文明展の記者発表会に参加し、戦利品?!を持って帰ってきてくれました。こちらを見て、どの国の文明展か分かりますか??

これだけではまだ分かりませんね。。。、一つずつ見てみましょう!!

 ↓  まずは、布のバックに近寄って・・・☆

↑ 織りがきれいな布のバックの留め具に注目!かわいらしい動物が彫られています!留め具の素材も、木でもプラスチックでもない様子、ふんふん。。。さて次は?

↑ キーホルダーの、丸い飾りに注目です!!赤と黒のてんとう虫のようなこちら!ご存知の方、いませんか?ある国では、この「豆」を幸運のお守りとしてアクセサリーなどに加工しているんです!どうですか?次が最後のヒントですよ!!

はいっ!ばっちりですね!!正解は「ペルー」!

よく見ると、文字の他にも、「P」の隣にはナスカの地上絵のイラストが入っていますよ☆

さてさて、クイズ形式にしてみましたが、お楽しみいただけましたか?来年の11月に、「マチュピチュ『発見』100年 インカ帝国展」が静岡にやってくるんです♪

まず東京の国立科学博物館を皮切りに、静岡にもやってきます☆まだ1年先のことですが、どうぞお楽しみにお待ちくださいね☆

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ほっと一息お茶タイム

昨日の雨が嘘のように、お天気に恵まれた日曜日になりました。

さて、本日は、静岡県立美術館のボランティア「草薙ツアーグループ」のお茶会の日でした。展覧会担当の学芸員と一緒に京博展を見て回り、その後美術館のプロムナードの茶畑で採れたお茶を入れて飲む、という企画です。

京博展担当の学芸員から、参加されたお客様に、まずはご挨拶。そして展覧会会場を解説しながら回ります。担当学芸員も熱心に解説していたので、ちょっと予定時間をオーバーしてしまったのでした。

展覧会鑑賞後は、お待ちかねのお茶の時間です。ボランティアさんから、おいしいお茶の入れ方を伝授してもらいました!

ボランティアさんから、草薙ツアーグループの活動内容についてのお話もありました。美術館に対する熱い思いを語ってくださって、感動です!普段あまりお客様の前に姿を見せることのない学芸員ですが、こういったところで皆様との距離を縮めていけたらなあと思います。

お茶会を通して、美術館は多くの人に支えられていることを実感しました。これからも、地域のみなさまに愛される美術館を目指していきたいと思います。

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京博展・講演会☆

昨日はあいにくの大雨でしたが、京都国立博物館の久保智康氏をお招きし、京博展2回目の講演会を開催しました。

「京都千年の美術―そのかざりとかたち―」というタイトルでお話しいただきました。今回展示されている作品を中心に、展示していないものも含めての総括的なお話でした。

普段まじまじと見ることのない、祇園祭の鉾の金具の拡大画像などもあり、日本人の隙間を埋め尽くしていくような、装飾するエネルギーをすごく感じました。「かざり」の時代は激動期に集中しているというお話も興味深かったです。聴講されたお客様も満足の内容だったのではないでしょうか。

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京博展・展示替え!

昨日は、京都国立博物館名品展の展示替え作業を行っていました。

京博展の図録表紙に使用している、《柳橋水車図屏風》は後期からの展示です。《柳橋水車図屏風》は、20作例以上が確認されていますが、京博のものは、古くから名品として知られているものです。現在は黒く酸化している水の流れは、銀を用いて描かれています。また、橋や水車には金箔が用いられていて、この作品が描かれた当初は、とってもきらびやかで豪華な様子だったんだろうなあと想像します。画面を右から左に見ていくと、右側の柳は芽吹いたばかりの新芽であるのに対し、左側の柳は若葉の茂る様子が描かれていて、季節の移り変わる様子も描かれています。描かれている場所は、京都の宇治で、流れる川は宇治川、橋は宇治橋です。この橋を渡った向こう側には、浄土を体現した平等院鳳凰堂があります。今回の展覧会のサブタイトルである「祈りと風景」にぴったりな作品ではないでしょうか。ぜひご覧になっていただきたい作品のひとつです。

後期からの展示作品は、《草花文様四つ替小袖》もあります。ちらしの裏で使用している作品ですので、気になっているお客様も多いのではないでしょうか。全体が4区画に分かれていて(「段片身替わり」と言います)、それぞれの区画に、梅、藤、楓、雪持笹が刺繍されています。大胆な配置、対称的な配色、そして繊細な刺繍。ぜひ生でご覧になっていただきたいです。

京博展もいよいよ折り返し地点ですが、後期のみの出品作品も素晴らしい作品が勢ぞろいしています。また、《餓鬼草子》は前期は二段と三段を展示していましたが、後期は場面を変えて、四段から七段まで展示しています。《奥之細道図巻》や《乗興舟》も前期とは違う場面が出ています。

これだけの作品を一度に見る機会はなかなかないと思いますので、まだご覧になってない方はもちろん、前期展示を見たという方も、ぜひ「京都国立博物館名品展 京都千年の美の系譜―祈りと風景―」展に足をお運びください。お待ちしています!