作れちゃう

9/25 ねんど開放日

実技室プログラムのご案内です。
本日は月に一度の「ねんど開放日」でした。長く続いていた雨もようやく上がり、朝からたくさんの親子がご参加下さいました。

今日の1回目の回(10:10~制作開始の回)は、定員の80名めいっぱいの人数で、下の写真のような状況です。実技室には、1トンほどの粘土があり、少量のものづくりとは違った感覚で、粘土遊びを体験することができます。どんな作品が作られているか、その様子をご紹介いたします。

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日頃は一緒にものづくりをする機会の少ない、お父さんやお母さんと協力して、作りたいものを自由に制作していただいています。下の作品は、くまさんを真ん中に、きのこやお魚、お月見のお団子が…!秋の晩餐会がテーマのようですね。

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こちらの写真は、タコの形をした遊具??のようです。

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穴からボールを投げ入れると、向こう側に伸びた長い足の上をボールが転がります。なんて独創的なスタイル!

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こなふうに、欲しいもの、見たことの無いもの…何でも作れちゃうのが粘土の良いところです。「ねんど開放日」は、3歳以上のお子様であれば、どなたでもご参加いただけます。(ご家族、もしくは保護者同伴が基本となります)素敵な作品を作りに来てくださいね!

【受付状況】

本日は10:00の受付の時点で、約90名の方が並ばれました。
90名のうち80名までは10:00受付の回、残りの方には希望する回の整理券をお渡ししました。
11:00受付の回、13:45受付の回は定員内で活動していただきました。

次回のねんど開放日は10月23日(日)です。
受付方法等の詳細はこちらをご覧ください。

★実技室の中には、貴重品・カメラ・タオル以外のお荷物はお持込いただけませんので、ウェストポーチなどの身に着けられる小さめの入れ物をご準備ください。

美術館の独り言

9/19 わくわくアトリエ「御紋でござる!」

実技室プログラムのご案内です。

9月19日(月祝)にわくわくアトリエ「御紋でござる!」が開催されました。

今回も講師には、切り絵アーティストの福井利佐さんにお越しいただきました。
実技講座は中学生以上の大人向けの内容でしたが、わくわくアトリエは小学生から大人まで、
親子で参加できるやさしい内容になっています。午前・午後と2回の開催でしたので、お好きな方の回に参加いただきました。

 

今回は、今開催中の「徳川の平和」にあわせて、江戸時代に流行した紋切の方法で
「平和」をテーマにして自分のマークのような作品をつくってみました。

紋切というのは、1枚の紙を何回か折って切って広げて文様をつくる方法で、
最初は紋切の仕組みをわかっていただくために、皆で花を作ったり、
思い通りの形ができるかどうか試作しました。

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今回は小学校1年生のかたから参加してくれました。
カッターはもちろん、はさみもそれほど使った経験がない子も多いので、
試し切りに入る前に、最初に福井さんから丁寧に切り方を教えていただきました。

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 切り終わってから広げたときに出た予想外な模様も面白かったりします。
4つ折りだけでなく、5つ折りで試してみたり、適当に切ってみたり…

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作品に使えるかどうか試しながら、いざ本番へ!
2時間ちょっとという短時間でしたが、複数の作品を
完成させたかたもいらっしゃいました。

 

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そして最後は、みんなで鑑賞会です。
こちらの講座でも、一人ずつ作品に込めた思いを簡単に説明していただきました。

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今回「平和」をテーマにして、少し難しそうに思えましたが
皆さんそれぞれ自分にとっての平和や願いを、子どもたちなりに考えて、作品に表現してくれました。
つばめ・つる・かめといった縁起の良い動物をところどころ使った作品が多く見られました。

「なんとなく面白くて作っていたらできた!」という子もいて、素敵な文様ができていました。
きっと江戸時代の人もこうやって紋切を楽しんでいたのでしょうね。

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大人に聞くと、小さいころ幼稚園などで紋切をされていた経験がある方もいました。
正方形の紙と切る道具があれば、これで家でも楽しめます。
他の種類の紙で試してみるのも良いかもしれません。
また家でもぜひ挑戦してみてくださいね。

 

 

☆ちょこっと体講座 日本画編のおしらせ☆

10月12日~10月16日に静岡県立美術館のエントランスでちょこっと体験という15分間の無料体験講座が行われます。
お申込み・参加料金は不要で、墨や箔の簡単な体験をしていただけます。
日本画が展示されている「徳川の平和」とあわせて、ぜひご参加ください♪
詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

作れちゃう

9/18 実技講座 切り絵「葵の御紋と平和のしるし」

実技室プログラムのご案内です。

9月18日に、実技講座の切り絵が行われました。
今回の講座では、現在企画展で開催中の 「徳川の平和」を鑑賞し、
江戸時代の作品やその雰囲気に触れていただいたあとに、 葵の御紋を
基にした切り絵の作品を「平和」をテーマにしてつくりました。
今回の切り絵講座も、切り絵アーティストの福井利佐さんにお越しいただきました。

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静岡県出身の福井さんは静岡市の徳川家康四百年記念事業でクリエイターとして選出され、
国内外問わず広く活動されています。
静岡にお住まいのかたはきっと徳川家康をテーマにしたポスターなど、
街でご覧になったことがあるのではないでしょうか。

こちらは福井さんが事前にご用意してくださった試作品です。
一富士二鷹三茄子という縁起の良いモチーフが、葵の御紋の形に構成されています。
茄子はこの辺りの名産である折戸茄子です。一般的な茄子よりも丸みのある形です。
今回の講座では、このように葵の御紋をシルエットにして作品を作ります。
それでは福井さんと一緒にどんな作品が出来上がったのか、当日の様子を見てみましょう!

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作品の構想を練る前に、まずはカッターで線に沿って紙を切る練習をしました。
普段使わないカッター、直線を切るだけでも力の入れ具合が難しいです。
怪我をしないように注意を払いながら、ゆっくり切っていきます。

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練習が終わったあとに、今開催中の「徳川の平和」を見に行きました。
展示を担当した野田麻美学芸員の解説とともに、吉祥のモチーフが描かれている作品や、
今回の展示の見どころなどおさえつつ、作品を通して江戸の空気に触れました。

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実技室に戻ってから、展示室で見た作品を思いだしながら構想を練ります。
あらかじめ構図を考えてきてくださった方も、展示を見て少し変化を
加えて、さらに良い作品を目指します。

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それぞれのモチーフが繋がっていなければ、バラバラになってしまうので、繋がる場所を確認しつつ、
途中で福井さんにアドバイスをいただきながらデザインを決定します。

 

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そして構図が決まったら、あとはケガに気をつけながらひたすら切ります。
時々作品を持ち上げて、裏返して見ると切れていない場所がわかります。
何回も確認しながらどんどん切って、作品を完成に近づけます。

さてどんな作品が完成したのか、一部をご紹介します!

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展示室で見た若冲の作品に出てくる動物や松の木などをモチーフに入れていただいたり、
「自分と平和」をテーマに作ってくださったかたもいらっしゃいました。

最後はみんなで鑑賞会です。
それぞれ作品に込めた思いを簡単にお話いただき、福井さんにもコメントをいただきました。

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それぞれの思いがしっかり込められた、素敵な作品に仕上がりました。
徳川の江戸時代と自分、一見何の関わりもありそうに見えないかもしれませんが、
みなさんそれぞれ繋がりを見つけていただけたようです。
縁起の良いものが表現されていますので、ぜひ家に飾って楽しんでくださいね!

次回募集予定の実技講座は、11月19日(土)20日(日)です。
次回開催予定の企画展「再発見!ニッポンの立体」の関連ワークショップとして立体作品の制作
をします。 詳細は10月中旬頃にHPや館内配架チラシ等でお知らせします。

 

作れちゃう

9/11 えのぐ開放日

実技室プログラムのご案内です。

本日は、月に一度のえのぐ開放日が開催されました。
お天気に恵まれ、屋外での実施となりました。
今年の十五夜は9月15日(木)ということで、今日のテーマは「十五夜」です。
いつものように、みんなで一緒に準備体操をしてから、身体を使って大きな丸を描いてから、お月様にしました。

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形を作ったあとに、手のスタンプで、月に模様をつけます。
離れて見ると、結構リアルに見えたり…☆

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そして、うさぎもあちらこちらに!
白いうさぎだけでなく、情熱的な赤いうさぎも登場しました。

 

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それぞれ楽しいお月様で会場がいっぱいになりました。

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【本日の受付状況】-------------------------------

本日は10:00受付の時点で、約180名ほどの方が並ばれました。
先着150名までの方は、午前の回に活動していただきました。
残りの方には、13:15受付の回の整理券をお配りしました。
13:15の回は定員内で活動しました。
次回のえのぐ開放日は、10月30日(日)です。今年度は次回で最後になります。
気温は段々と下がりますが、まだまだ日差しは強いですので
必ず、サンダル・帽子・タオル・飲み物をお持ちください。
受付方法の詳細はこちらをご覧ください。
たくさんの方のご参加をお持ちしています!

 

 

 

 

 

作れちゃう

9/3-4 創作週間スペシャル「リトグラフー石から生まれた版画ー」

静岡県立美術館では、ほぼ毎月1回のペースで、一般の利用者の方々に実技室をアトリエとして開放する、「創作週間」というプログラムを実施しています。創作週間は、水曜~日曜日の5日間に渡り、指定の曜日に、木版画、日本画、銅版画・リトグラフ、の専門的な知識を有する講師が常駐しています。(詳細はリンク先をご確認下さい。http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/education_lecture/jitsugi/2016/05.php

今回は、創作週間でインストラクターを務めて下っている、版画家・柳本一英先生による、スペシャルなリトグラフ講座が開催されました。

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リトグラフという技法の名前は、美術館に展示された作品のキャプション等で時々目にするのではないでしょうか。でも、一体それがどのような技法なのか、いまいちピンときませんよね。リトグラフ(Lithograph:石版印刷)は、平版と呼ばれる版画技法の一種です。石の表面に絵を描き、化学反応の工程を経て、インクの部分(油性)と、余白の部分(水性)とに分けて印刷が可能になる技術です。ますます複雑ですが…、講座の様子を通して工程をご紹介します。

【1日目】

はじめに、展示室で「フランス版画コレクションより」を鑑賞しました。展示室内には、リトグラフの作品だけでなく、銅版画やガラス版画による作品も展示されていたため、それぞれにどのような特徴があるかを、先生の解説とともに見ていただきました。

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この講座では、伝統的なリトグラフも知っていただくために、柳本先生が石版によるデモンストレーションを行いました。石に描いた線をそのまま写し取れるのが、リトグラフの特徴であり、いちばんの魅力です。クレヨンやリトグラフ用解墨といった油性の描画材を用いて、色々と落書きをしてみました。

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新しい作品を制作するためには、石版に描かれた絵を消す必要があります。もう1枚の石板を重ね、磨き粉をふり、版面を削り取ります。最初は石が楽に動きますが、削れてくるにつれ、石版が重たく動きづらくなってきます。すっかり消すには大変な労力を要するということでした。

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今回は、参加者の皆さんには、石の代わりにアルミ版を用いて制作していただきました。

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アルミ板に薬剤を塗布し、製面処理をした後に、アラビアゴムで外枠を塗りました。アラビアゴムは親水性ですので、塗ったところは油性のインクをはじきます。つまり余白となる部分で、これから下絵を版に描写していく際の汚れガードの役割も果たします。

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リトグラフは、描いた線がそのまま表現されるという特徴があります。今回はその魅力を感じていただくために、クレヨンという身近な描画材を用いました。参考作品として、古いロシアの絵本の挿絵も見ていただきました。1日目は、下絵をアルミ版に描くところまでで終了しました。

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【2日目】

2日目はいよいよ、複雑な製版作業に入ります。親油性の薬剤と親水性の薬剤を、塗布しては落とすという工程を繰り返すなかで、版のインク部分と余白部分が、親油性と親水性とにきっちり分かたれていきます。目には見えない反応だけに、皆さん、ノートにメモするので必死でした…。

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クレヨンの描画部分も全て落とし、製版用インクに盛り変えます。版は既に親油性と親水性に分かれているため、水を打ちながらインクを乗せると、再び鮮やかな線描が現れます。

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タルクというストーンパウダーをふりかけ、余分なインクを吸い取り、親水性の薬剤を塗布し、しばし版を寝かせます…。

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午後からはいよいよ刷りの工程です。ローラーで版にインクを乗せていきます。版にインクを乗せては水を打つという作業を繰り返します。柳本先生は、片手でローラーを楽々持ち上げ、もう片方の手で水を打ちます。いかにも職人さんって感じでカッコイイのですが、初心者にはなかなか出来ません。2人がかりで、お餅つきのような息の合ったプレイが要求されます。

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なんと、実技室にはリトグラフ用プレス機があるのです。この大きな印刷機を使って、作品を刷っていきます。皆さんちゃんと刷り上がるでしょうか…どきどき。紙をひっくり返すこの瞬間が、版画のいちばんの醍醐味かもしれません。「わぁ!」「あれ~…」色んな声が上がりました。

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無事に全員刷り終えたところで、いちばんお気に入りの一枚をピックアップし、作品発表会を行いました。どの方の作品も、クレヨンで描いた素朴な線が、本当にそのまま表現されていて、あたたかみが感じられました。

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こちらは、本物の絵本の挿絵のような、可愛らしい作品に仕上がりました。動物たちがスタバでひと時を満喫しているシーンを描いたそうです。猫のバリスタも居ますね~。

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下の作品は解墨を用いてベタ塗りした部分と、線のみで描写した部分の表現が比較出来ます。鏡とおさげの女の子の後ろ姿の作品、線と面のデザインがとっても素敵ですね。髪の色が濃く出すぎてしまったと話されていました。解墨を上手く使いこなすには経験値が必要だそうです。

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リトグラフがどういった技法か、少しでも伝わったでしょうか?ピカソやマティスといった有名な芸術家の作品にもリトグラフが多く用いられているのは、繊細なタッチをそのまま表現することが出来る版画技法だからなのですね。見慣れない工程の繰り返しで、頭の中がいっぱいになったかと思いますが、ご興味を持たれた方は、ぜひ一度、創作週間へ足をお運びください。次回の創作週間で柳本先生がインストラクターとしていらっしゃる日は、10/9(日)になります。予約やお申込みは不要です。(リトグラフのプレス機を使用する際には、事前予約が必要です)