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8/25 未就学児向けワークショップ「トンガリ帽子をかぶって展覧会に行こう!」

実技室プログラムのお知らせです。

8月25日に「安野光雅のふしぎな絵本展」関連ワークショップの、「トンガリ帽子をかぶって展覧会に行こう!」が開催されました。
今回は未就学児を対象として、午前と午後で1回ずつ開催し、子どもたちの声で賑やかな1日になりました。

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それではどのようなワークショップになったのか、当日の様子を、午前と午後の部をあわせてご覧ください。

今回のファシリテーターは、当館実技室のインストラクターの丸山成美氏です。
ワークショップの冒頭では、まずは何歳の子が参加しているか、質問をして挙手していただきました。最年少で1歳、最年長で7歳と、幅広い年齢の子どもたちが参加してくれました。当日が美術館デビューの子もたくさんいたので、デビュー記念!ということで、拍手で歓迎しました。

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展示に出品されていた作品には、このような小さな妖精さんがたくさん出てきます。展示室に向かう前に、小さなグループに分かれて、まずはこの妖精さんと同じように、トンガリ帽子を作ってみました。

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帽子は、画用紙を頭のサイズにあわせてとめ、あごヒモをつけたら完成!これで大人も子どもも、妖精さんの仲間入りです。今回のワークショップでは、小グループに分かれて進行したので、普段接することのない年齢のお友達と出会いがあったようです。教えてあげたり、作ってもらったり、協力し合っている姿を度々見かけました。

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そして、展示室で皆で楽しく作品を見るために必要なお約束ごとをお話しました。
それでは、トンガリ帽子をかぶって、「ふしぎ」のせかいへ出発です!

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展示室に到着し、安野さんの作品を見ると、さっそく子どもたちは「ここに妖精さんがいるよ」とたくさんの妖精さんを見つけてくれました。

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こちらは、「あいうえおの本」コーナー。みなさん活発に見つけたものを教えてくれました。

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展示室内には、さわれる作品もいくつかありました。「なんでこうなるの?こうしてみたら、どうなるの?」と考えながら楽しんでくれました。

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「た」に乗ってあそんでいる子もいました。まるで作品に出てきそうな光景ですね。

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そして最後のお部屋には、妖精さんたちがたくさん飛んでいます。トンガリ帽子をかぶった参加者の皆さんも、違和感なくふしぎの世界に溶け込んでいます。

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実技室にもどってから、「あいうえおの本」をみんなでもう一度じっくり鑑賞しました。こちらの作品には、「あ」からはじまる何かが、描かれています。さあいくつ見つけられるかな?

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見ればみるほど、いろんなものが見つかり、安野さんの細やかな仕掛に大人も思わず唸ってしまいます。
4つの作品を鑑賞したあと、たくさん見つけてくれたみんなには、ちょっとしたご褒美をお渡ししました。

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こちら、がま口のお財布です。
中には、なんと「けんびぎんこう」が発券した、子ども用のお金が入っています。
このお金で、みんながかぶっているトンガリ帽子の飾り付けをするための、シールが買えちゃいます。

気が付くと、子どもたちの後ろにはお店が並んでいます。さあ、お買いもののスタートです。

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たくさんの種類から、シールを選んでお金と交換します。それぞれのお店で売っているシールが異なるので、お店をはしごしてシールを買い集めます。好きなカブトムシをたくさん買う子もいれば、自分の名前の文字をみつけて、買っていく子もいました。

シールをえらぶ

 

買ったシールは、このように帽子に貼って飾り付けをします。

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こちらは工作コーナー。色ペンで好きな絵を描いて、帽子に貼りつけたりすることができます。

帽子をデコろう2

 

帽子をデコろう

 

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だいぶ帽子の飾り付けが充実してきたところで、お時間となりました。
それぞれ、すてきなオリジナルのトンガリ帽子が完成しました!

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最後にみんなで写真撮影を楽しみました。

 

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集合写真(午後)

 

今回のワークショップは1回2時間、帽子をつくり、展示室へ行き、また実技室へ戻り…と、未就学児にとってはハードスケジュールだったと思いますが、終始皆さん最後まで楽しく参加してくださいました。子どもたちの「また来るね!」という言葉や、保護者のかたから「子どもたちの美術館へのハードルが下がり、とても楽しく過ごせた」とのお声をいただき、スタッフ一同嬉しく思います。
静岡県美では、小さなお子さんや、ご友人と一緒に、作品の感想を話しながら、気軽に作品鑑賞ができるよう、「トークフリーデー」を設けています。毎週水曜と土曜日(ただし、展覧会の初日が水曜日又は土曜日だった場合、その日は除く)に実施しています。ぜひ、またお子さまと一緒に展示をお楽しみください。皆さまの、またの越しをお待ちしています!

 

 

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8/5 実技講座 オリジナルの「かぞえてみよう」をつくろう

実技室プログラムのお知らせです。

「安野光雅のふしぎな絵本展」の関連講座として、 8月5日に実技講座の水彩画編、「オリジナルの「かぞえてみよう」をつくろう」 を開催しました。

今回の展示にも原画が出品されていた、安野光雅氏の絵本『かぞえてみよう』は、ページを追うごとに季節が進み、少しずつ増えていく木や家を数えながら、小さな町の展開を楽しむことができる絵本です。 今回の講座では、この『かぞえてみよう』をテーマに、オリジナルの「かぞえてみよう」を水彩で描いて、かんたんな絵本にしました。今回の講師は、当館実技室のインストラクター、野呂美樹さんです。

講座の冒頭では、最初に安野さんのご紹介をした後に、『かぞえてみよう』を皆で読みました。読んだことがあるかたも何名かいらっしゃったのですが、改めて、みんなで何が描かれているかお話をしながら探してみました。

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そして、ページ毎に見つけたモチーフをホワイトボードに書きだします。

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人物の動きにも着目すると、様々なドラマを想像することができます。参加者同士で、「この人は何をしているのかな?」「この人はこうなんじゃない?」と会話をしながら絵本を楽しみました。 短い時間でしたが、それぞれのページに描かれている、その月ならではのモチーフが沢山見つかりました。今まで本を読んだことがあった人も、新しい発見があったようです。

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これをヒントにして、自分の「かぞえてみよう」に何を描くか、決めていきます。目標は、3つの数字をテーマに、3ページ描くことです。『かぞえてみよう』のルールに乗っ取って描くので、例えば「10」の数字を選ぶと、モチーフをそれぞれ、10個描く必要があります。この段階でお昼前、残り3時間程度でしたので、時間と相談して数字を選びます。一方で、周りの人たちとお話をするうちに、いろんなアイディアが浮かんできて、段々と画面がうまってきます。

 

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着彩に入る前に、今回使う水彩と画材の説明をしました。 水彩というと、小学校のときに使った記憶がある方が多いと思いますが、改めて水彩絵の具の特長を説明しつつ、技法をいくつか紹介しました。  まず「ウエット・イン・ウエット」です。あらかじめ紙に水分を含ませたあとに、水分を多めに含んだ筆で色をとり、筆先で色を落とすと、色がにじんで表れます。そして「ドライ・オン・ウエット」、こちらは乾いた上に塗り重ねることで、水彩の透明感を用いた表現ができます。

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そして、「マスキングインク」を用いた技法もご紹介しました。こちらは、画面に白抜きの箇所を作りたい時に便利です。白抜きというと、繊細な作業が必要で難しそうに見えますが、マスキングインクを使うと、おもしろいほど簡単にできます。あらかじめ白抜きにしたい箇所にマスキングインクを塗っておき、乾いたらその上から色を塗ります。絵の具が乾いたら、擦って落とすと、白抜きができているという仕組みです。

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こちらは途中でスタッフがマスキングインクで試作した花火です。白抜きした後に色をつけても良いですね。

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筆のつかい方、パレットのつかい方、水分のコツなども一通り説明した後に、いよいよ着彩に入ります。今回は作品のサイズが小さいので、細かい塗りが必要になります。

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極細、面相筆、平筆の3種類の筆を使い分けつつ、塗っていきます。
同じ色を使う場所を一気に塗ったりなど、皆さん計画的に進めていらっしゃいました。

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あっという間に時が経ち、最後に作品の鑑賞会をしました。安野さんの絵本では、小さな町が舞台になっていますが、皆さんの作品では「東京」や「京都」など、日本の具体的な地名を設定した作品がいくつか見られました。夏休みシーズンということで、この夏の思い出も交えた作品もありました。

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未完成の作品が多かったのですが、後日の創作週間で、続きを制作してくださった方がいらっしゃいました。
完成作品をご紹介させていただきたいと思います。

完成すると、このような本型になります。

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では中のページをそれぞれ見てみましょう。
それぞれ何の数字をテーマにしているか、考えてみてくださいね。

<1ページ目>

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<2ページ目>

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<3ページ目>

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それぞれ何の数字をテーマにしているか、お分かりでしょうか?
静かな場所が、ページを追うごとに、たくさんの個性的なお店が立ち並ぶ賑やかな町になりました。
ページごとに、マスキングインクをお使いになっていますが、同じ白抜きでも、雪だったり、花に見えたりするのが面白いですね。

 

さらに、もう一つ作品をご紹介したいと思います。

<1ページ目>

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<2ページ目>

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<3ページ目>

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ページを追うごとに、少しずつ木や人増えていき、生活の様子がうかがえるようになりました。
描かれているものや、右上に描いていただいた数字も見ると、季節も進んでいるようです。
一番最後のページの空は、夏の真っ青な空の色ですね。

お二人とも、素敵な作品を完成していただき、ありがとうございました。
今回は安野さんの筆致を追って、小さな仕掛や工夫を見つけることで、安野さんの作品をいつもと違った角度からお楽しみいただく機会になりましたら幸いです。

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8/26 わくわくアトリエ「みんなで作ろう!あ・い・う・え・お からはじまる切り絵」

8月最後の日曜日に「安野光雅のふしぎな絵本展」関連ワークショップ、わくわくアトリエ「みんなで作ろう!あ・い・う・え・おからはじまる切り絵」が開催されました。講師には、毎年、切り絵ワークショップでお世話になっている福井利佐さん(切り絵アーティスト)をお招きしました。今回のワークショップのアイデアは、安野光雅さんの絵本の大ファンだという福井さんが『あいうえおの本』から着想を得て考えてくださいました。静岡の「し」と県立美術館の「け」からはじまる言葉を切り絵で制作し、さらに皆さんが作ったひとつひとつの作品をつなげて、高さ約2mの大きな「し」と「け」の文字を形づくりました。

「し」と「け」
それでは、午前・午後と各回にご参加いただいた皆さんの制作の様子を追いながら、素敵な作品が出来上がるまでをご紹介します。
はじめに、福井さんと一緒に展覧会を鑑賞しました。この後のワークショップのウォーミングアップも兼ねて、『あいうえおの本』の原画コーナーを中心に、絵の隅々までよく見ていただきました。

展覧会へGO
あいうえおの本コーナー

安野さんの作品と展覧会の雰囲気を少し味わったところで、ふしぎの世界からやってきたトンガリ帽子のお姉さんの待つ、第6展示室に集合しました。こちらの展示室の壁面に、ワークショップで制作した切り絵作品が展示されることになります。福井さんから「みなさんが作った作品を美術館に展示しますよ」との言葉を受け、少しどよめきました。こんなに大きな壁を埋める作品が出来上がるかしら…と。実はスタッフも内心ドキドキでした。

トンガリ帽子のお姉さん6室
実技室に戻り、『あいうえおの本』をモニターに映しながら、今回、展示されていなかった文字や、切り絵で制作する「し」と「け」のページを、皆さんと鑑賞しました。下の写真は、展示室にも原画のあった「さ」のページです。パッと見てわかる「さる」や「さんりんしゃ」の他に、装飾の枠の中にもたくさんの「さ」のつくアイテムが隠れています。福井さんが「見つけられた人は教えてね」と声をかけると、子どもたちが前のめりになって発表してくれました。

あいうえおの本を見ています1
一生懸命、絵本を見つめる子どもたち。知ってる言葉を誰よりも早く言いたい!そんな気持ちが伝わってきました。

あいうえおの本を見ています2
あいうえおのウォーミングアップを終えたところで、「し」のつく言葉のアイデア出しをしました。


「し」のアイデア出し
しまうま、しか、しいたけ、しっぽ…大人も子どもも「し」のつく言葉をたくさん発表してくれ、あっという間にホワイトボードがいっぱいになりました。これらの言葉も参考にして、各自、切り絵の下図を考案しました。

ホワイトボード「し」
制作に入る前に、福井さんからカッターの使い方のレクチャーを受けました。

切り方レクチャー
切る時は、中心から外側へ、小さな面積から大きな面積へと進めていくと、きれいな仕上がりになるとのことで、このことを時々思い出しながら制作を進めるのが、とても大切です。

2切り方レクチャー
今回のワークショップは、小学校低学年の子どもが多く参加していたこもあり、初めてカッターを使う子どももいました。刃の向きや添える手の位置など、大人にとっては当たり前のことも、子どもたちにはやり慣れない、注意を要する作業です。福井さんやスタッフ、親御さんのフォローのもと、一生懸命に取り組みました。

カッター練習
そして、福井さんの作品「しばいぬ」を参考に、切るところと残すところ、仕上がりのサイズなどを確認しました。参考作品とはいえ、今回のワークショップのために制作してくださいました。上手すぎる…。喜ぶ子どもたちをよそに、親御さんたちのやる気スイッチが入ったように感じました。

福井さんとしばいぬ
そしていよいよ、各自で「し」のつく言葉のモチーフを見つけ、下絵作りが始まりました。何も見ないですらすらと描きあげてしまう方もいれば、

①下図
図鑑を参考に下絵を描く方や、

下図②
スマホの画像を見ながら描く子どももいました。時代を感じます…。

下図③
下絵が描けたら、その用紙をそのまま色紙に貼りつけて、下絵と一緒にカットしていきます。下の写真の方は、3点も作ってくださいました。

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今回は、たくさんのモチーフが必要だったため、スタッフも制作に加わりわました。必死です。

スタッフ制作中
最近、学校ではあまりカッターを使わせないそうで、子どもたちにとっては新鮮な作業のようでした。扱いに四苦八苦しながらも、みんな夢中で取り組んでいました。

切ってます①
絵に描いたものが少しずつ切り絵作品になっていく楽しさや、

切ってます②
下絵を外したらどんな風に出来上がっているかな、というわくわく感が、作品へと向かう集中力になっているのかもしれません。

切ってます③
制作から1時間も経たないうちに、作品が出来上がってきました。1番のりは「ショートケーキ」でした。美味しそうです。

ショートケーキ
1人出来上がると次々に作品が仕上がり、しろくまとジュゴンも登場しました。

できてきた①
右から、シャープペン、シャボン玉、ジーンズ、しましま、シカ、しいたけ、しそ、シロフォンとマレット、シマリス、清水エスパルス、新幹線、しり…

できてきた②
出来上がった作品が増えてきたところで、福井さんが「し」のかたちに整え始めました。

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最初の心配をよそに、どんどん大きくなって…立派な「し」が形を現しました!下の写真は、実技室の壁に貼れるよう、ぎゅっと詰めた状態ですが、それでも高さ150cmはあるでしょうか。(完成の一歩手前の写真です)

「し」完成
ワークショップのさいごに、作品の名前をひとつひとつ発表していただき、大成功のうちに午前の回を終えました。

これなあに
午後の部の様子も、少しご紹介します。午後は県立美術館の「け」からはじる言葉を切り絵で制作しました。

午後
ご家族でご参加いただいた中には、午前よりも小さな子もいましたが、とにかく一緒にチャレンジ。「けむし」を制作中です。


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4人のお子さんとご参加のお母さんは、子どもたちの作品を手伝いながら、自分の作品「けっこんゆびわ」も仕上げていました。すごい!

お母さんと子どもたち
下の写真の子は「けいこうとう(丸型)」を作ろうとしています。実は直線型の蛍光灯と2作品作ってくれました。素敵なアイデアです。

蛍光灯
こちらは親子で「げた」の左右を制作中です。色を合わせているところも素敵ですね。

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下の写真の右の方に少し見えているのが、「け」の左側です。(きたろうの)げた、けむし、ケーキ、けやき、蛍光灯(直線型)、ケイマフリ(鳥)、剣…、福井さんが持っているのは、ふっくらとして美味しそうなケガニです。

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そして、午後も素敵な「け」が完成しました!どちらの文字も時間内に予想以上の数と出来映えで仕上がり、皆さんのがんばりに心から感謝です。

「し」と「け」実技室

ワークショップで制作した作品は、8/26~9/2の間、「安野光雅のふしぎな絵本展」第6展示室内に展示され、会期末に訪れたたくさんのお客様にお楽しみいただきました。福井さん、今年も素敵なワークショップをありがとうございました!

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8/4 つみきワークショップ「つみきのそのさんとあそぼう!ふしぎのせかい」

「安野光雅のふしぎな絵本展」関連ワークショップ第1弾として、つみきのそのさん(つみきアーティスト)による、つみきワークショップが行われました。そのさんは、県内各地で「つみき」をコミュニケーションツールとしたユニークなワークショップを多数開催されています。県美では初めての、そのさんのつみきワークショップでしたが、ママ友間の情報網の力か、募集開始から驚くほど多くのお申込みがありました。

ラスト
はじめに、参加者の皆さんと一緒に展覧会を鑑賞しました。本展覧会を担当している三谷学芸員から、安野光雅さんや作品についての紹介、つみきのそのさんのご挨拶とつづき、ふしぎのせかいからやってきた、トンガリ帽子のお兄さんも登場しました。

トンガリ帽子のお兄さん
今回のワークショップは、3歳以上の子どもから参加が可能だったこともあり、ご家族そろっての参加がほとんどでした。安野さんの絵本には、子どもが夢中になる魔法があるようで…、お父さんやお母さんが先に進もうとしても、なかなか絵の前から離れない子どもの姿を、何度も目にしました。

鑑賞中
展覧会の雰囲気を少し味わったところで、いよいよ実技室でワークショップのはじまりです。そのさん自前の『あいうえおの本』で読み聞かせが始まり、どんどん、そのさんワールドに引き込まれていきます。

そのさん読み聞かせ
最初の遊びは「つみきdeふしぎなドミノ」から始まりました。参加者の皆さんが、実技室をぐるっと囲んで座った状態で、自分の目の前にあるつみきを、隣の人とつながるよにうに並べていきます。次々に並べていくと、あっという間に大きなドミノが出来上がりました。

ドミノ並べ中
ドミノができた

じゃんけんで一番になった子どもが、そーっと、ドキドキしながら先頭のドミノを倒すと…可愛らしい木の響きとともに無垢のつみきが倒れていきます。固唾をのんで見守る全員の前を通って、最後のしかけに到着!歓声が上がりました。

ドミノ倒し中

次の遊びは「つみきのなかに入ってみよう」でした。誰でも、つみきでお城を作ったりしたことはあると思いますが、自分が中に入れるくらいのものを作る機会は、なかなかありません。最初は、円の形につみきを並べるところからスタートしました。

つみきドーム1
その後はひたすら、一定の規則で、子どもたちにつみきを積んでもらいます。そのさんは、子どもが積んだつみきを、工事現場のマシーンのように、ぐるぐる回りながら整えていきます。

つみきドーム2
つみきドーム3
あれよあれよという間に、つみきは子供の身長を超え、今度は大人が高いところにつみきを積み上げました。

つみきドーム4

出来上がったつみきドームには、そのさんの巧妙なテクニックで入口の穴があけられました。

つみきドーム入口づくり
つみきドームに、こんなに大きな入口ができました!

ドーム入口ができたよ
こどもたちは、本当につみきの中に入れるとわかって大興奮!行列を作って、一組ずつ順番に、つみきのなかのふしぎな世界を堪能しました。

つみきドームの中
上からのぞいてみると、こんな感じです。つみきのお家はいかがですか?

ドームの中
つみきドームを堪能した後は、ドームをジェンガのように崩して遊びます。いつ崩れるかな。ドキドキ…

ドーム崩す
ガッシャン!!大きな音をたてて、あっという間につみきドームが崩れました。

がっしゃん
たくさんのつみきと、体をめいっぱい使って遊んだところで、今度は、そのさん劇場「つみきむかしばなし」のはじまりはじまり…。三角形のつみきを8個つなげた「はっこさん」を使って、皆さんご存知の昔話『桃太郎』が繰り広げられました。

はっこさん劇場1
おじいさんにおばあさん、桃から生まれた桃太郎、いぬ、さる、きじに鬼ヶ島の鬼まで!

2はっこさん劇場
8個のつみきが次々とかたちを変えて作られていく様子に、みんながひき込まれ、似てるの似てないのと子どものツッコミも合いの手を打ち、大爆笑の内にそのさん劇場は幕を閉じました。

全員集合
ワークショップ参加者の方たちにご協力いただいているアンケートには「とにかく楽しかった」「もっとつみき遊びを教えてほしい」といった声が多く見られました。皆さんが、我を忘れてつみきの世界に入り込むという経験に至ったのは、そのさんの人柄や話術の面白さももちろんですが、つみきそのものが持つ特性、多様性を受け入れ、誰もが楽しく、その世界に入りこんで堪能できるという懐の深さゆえかもしれません。子どもも大人も「ふしぎなせかい」に夢中になって見入ってしまう、安野さんが描く作品との共通点を感じずにいられませんでした。

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4/8 創作週間スペシャル「ロダン彫刻でデッサンの基礎を学ぶ」

新年度初講座、創作週間スペシャル「ロダン彫刻でデッサンの基礎を学ぶ」が行われました。
当館では、1年を通して、月に1回(2日間)のペースで「ロダン館デッサン会」を行っています。通常のデッサン会は、指導者を入れず、未経験者も経験者も自由に描き、ロダン彫刻に親しんでいただく機会として実施しています。今回の講座では、アステール総合美術研究所(所在地:静岡県三島市)で美大受験のデッサン指導にあたる、野呂美樹さんをお招きし、素描の基礎についてレクチャーを受けた上で、ロダン彫刻の鉛筆デッサンに取り組んでいただきました。

デッサンSP始まり
はじめに、美術研究所の生徒が描いた参考作品を紹介すると、「わあ…」という声が上がりました。この講座では、美大受験生のようなデッサンを描くことが目標ではありませんが、参考作品を見ることで、普段自分が描いているデッサンとどのような点が違うのか、どうして上手く見えるのか、発見することができます。

デッサンSP講師

1日目は、デッサンに臨む姿勢、鉛筆の削り方、練り消しゴムや測り棒の使い方といった道具の扱い方とともに、対象の測り方、構図の取り方など、鉛筆デッサンをする上で基本となる内容のレクチャーを受け、各自、自分の描きたい作品の前へ移動してデッサンを開始しました。

デッサンSP7嘆きの聖母
上の写真は、ロダン館展示室2でデッサンを始めた方々の様子です。こちらの部屋には、青年期のロダンの作品や、ロダン以前に活躍した彫刻家の作品が展示されています。毎月のデッサン会でも人気のあるモデル、ジャン=バティスト・カルポー《悲しみの聖母》の周りに、複数のイーゼルが立てられました。このエリアはデッサン会リピーターの方々が中心でしたが、先ほど受けたレクチャーを思い浮かべ…いつもより慎重に、測ったり、構図を考えたりしている姿が印象的でした。

デッサンSPカレの市民
こちらは、オーギュスト・ロダン《カレーの市民》エリアのデッサン風景です。当館所蔵の《カレーの市民》は、一体ずつ独立しているのが特徴です。人質となり、意気消沈したカレーの英雄の表情、体全体から滲み出す苦悩を、どうすればデッサンで捉えられるのか、描き始める前にじっくりと作品と向き合っていました。

デッサンSP永遠の休息の精
上の写真の方は《永遠の休息の精》をモチーフに選びました。画面に力強い線で、体の大きな流れを印しているのが見てとれます。時々、作品の横で同じポーズを取ったりしながら、この難しい重心の像をなんとか捉えようとしている姿も見られました。

デッサンSP6クロード・ロラン
画家の《クロード・ロラン》(写真左)や《バスティアン=ルパージュ》(写真右)、奥には《考える人》を描いている方も見えます。これだけ有名な人々(考える人もあえて人に含みます…)をデッサンするというだけでも、貴重な体験ですね。2人の画家の像は、実在した人物ですが、ロダンにとっては2世紀も前の人物です。それを忘れさせるようなエモーショナルな表現を、デッサンでどのように捉えるかが腕の見せ所です。写真手前の2名の女性は、人物像を彷彿とさせるような情感を伴った表情を、大胆な構図で切り取っていました。

デッサンSP8ブリッジギャラリー

本館からロダン館を繋ぐブリッジギャラリーには、ロダンと同時代、またはそれ以降に活躍した彫刻家の作品が展示されています。A.マイヨール《イルド・フランス》のトルソを、2名の参加者がデッサンしました。優美な裸体像ですが、フォルムとは対照的な要素、硬質なブロンズの黒がデッサンの難易度を高くするようで、黒色の質感に苦戦されている様子でした。

デッサンSP1日目感想会
1日目の終わりに、参加者の皆さんのデッサンを並べ、途中経過の共有をしました。1人でもくもくと進めていると、どうしても越えられない壁が現れるものですが、同じように取り組んでいる方の作品を目にすることで、自分の作品も客観的に見れることがあります。皆さんと同時に描き始めた、インストラクターのデッサンも参考にしつつ、個々の進捗状況や今後の課題を確認し、1日目を終了しました。

2日目は、ガーゼを用いたトーン(モノトーンの色調)の付け方のレクチャーから始まりました。いよいよ、鉛筆の濃淡を駆使して、デッサンを描き込みを開始しました。芸大や美大の試験で求められるデッサンは、1日の内の決められた時間内にデッサンを完成させるというような、非常にタイトな工程ですが、本来のデッサンは、どこまで描き込み、どこで終えるかは、自分と作品との対話の中で決定されるものだと思います。今回の講座に参加された方も、今日までのレクチャーを受けて、十人十色の進め方が見て取れました。この講座の後、「通常のデッサン会で続きを描くよ」と話されていた方もいました。まだまだ途中の段階ですが、皆さんの力作をご紹介いたします。

InkedデッサンSP作品4_LI

InkedデッサンSP作品5_LI
InkedデッサンSP作品6_LI上の3作品、ジャン=バティスト・カルポー《悲しみの聖母》のデッサン

InkedデッサンSP作品3_LIオーギュスト・ロダン≪カレーの市民≫ジャン・ド・フィエンヌのデッサン

InkedデッサンSP作品7_LIオーギュスト・ロダン≪カレーの市民≫ユスターシュ・ド・サン=ピエールのデッサン

デッサンSP作品1オーギュスト・ロダン≪カレーの市民≫ジャック・ド・ヴィッサンのデッサン

デッサンSP作品2オーギュスト・ロダン≪カレーの市民≫ジャン・デールのデッサン

デッサンSP作品11オーギュスト・ロダン≪永遠の休息の精≫のデッサン

InkedデッサンSP作品14_LIオーギュスト・ロダン≪<影>のトルソ≫のデッサン

デッサンSP作品8オーギュスト・ロダン≪考える人≫のデッサン

InkedデッサンSP作品9_LIオーギュスト・ロダン≪バスティアン=ルパージュ≫のデッサン

InkedデッサンSP作品10_LIオーギュスト・ロダン≪クロード・ロラン≫のデッサン

デッサンSP作品12

デッサンSP作品13上の2作品、Aマイヨール《イルド・フランス》のトルソ、デッサン

デッサンSP作品講評

2日目の最後には、お一人ずつの作品を見ながら感想会を行いました。講師対参加者でなく、周りのスタッフも交えつつの感想会は、いつの間にか、一般のお客様もギャラリーとして巻き込み、良い雰囲気の中、2日間のデッサン会を終えました。

デッサンのルールにとらわれず、感性のままに描くというのも有意義な体験ですが、対象の見方、描き方のコツを掴むことで、デッサンはぐんと上達します。自分でも見違えるほどの変化を感じられると、やはり嬉しいものです。2日間、皆さんのデッサンを拝見し、1日目よりも2日目と、作品が充実していく様子が見てとれました。講座を通して色々な気づきや発見があったのではないかと思います。また、今はまだその気づきを上手く絵に反映することが出来なかったとしても、この先のデッサン会の中で、その発見を追求し、自分のものにしていただけたらと思います。